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見えない言葉 [日記]

今朝の幼稚園。朝からちょっとテンションが高めです。なぜって?今日は、待ちに待ったお店屋さんごっこだからです。

今日を含めたこの3日間お友達は、ウィンドーショッピングをしたり、お店屋さんの練習をしたり。先週なんかは、廃品工作をして店頭に並べる商品を作っていましたので、本当にこの日を心待ちにしていたことでしょう。ですので、お店屋さんごっこ本番の今日は、今朝からテンションが高めなのです。

それは送迎されてくる保護者の皆様も一緒のようで「楽しんできてねー!!」と、笑顔で正門を潜らせたご家庭が何家族あったことか。しかしタカシ先生は知っています。「たのしんできてねー!!」の後には「楽しんできてねー!!(お土産待ってるねー!!!!)」の言葉が隠れていることを(笑)

かくいう、うちの子もお店屋さんごっこ当日「お父さん、今日はおみせやさんごっこなんだよ。お母さんには、これを買って。お兄ちゃんにはあれを買って。おじいちゃんにはそれを買う。お父さんにはあれだな」なんて買い物のイメージトレーニングをしブツブツ言いつつ登園。いざタカシ親父が帰ると、「お土産ありませーーーん!!」なんてイタズラな笑顔をみせつつ「なーんだ残念」なんて返すと後ろに隠していた剣をおもむろに出して「じゃーーん!お父さんは剣道するから剣を買ってきたよ!」なんて自慢気にお土産をくれちゃったりするのです。

そんな家でのやりとりで「お店屋さんで買い物をする時、お父さんのことを思い出してくれているのか」と、涙が出そうになるタカシ親父。。。なわきゃぁありません。だって、ホールにはタカシ先生がいるんですもの。幼稚園ではあえて娘に干渉もしませんが、剣を買っている娘をみて内心「ふふふ、あれはきっと、兄か父へのお土産だな」と思っているのですから。

しかし、みなさんは違いますよね。親が参加しないお店屋さんごっこですので、こういった子どもの「思い」は、帰ってきた子どもの姿を見て想像するしかありません。だから楽しいんですよ。

「頑張って『これください』って言ったんだな。」とか
「小さな手でお金を年長さんに出せたんだな」とか
「買う時、『おかあさんにお土産』って思ってくれたんだな」とか
「買うまでに、いろいろなことを考えたんだろうな」とか
そういう、実体験の中で育まれた内的言語(心の中で思っている言葉)があって、それを言葉と行動に移して、相手に伝えて、その思いが相手に通じて、ゲットした品々。親の見えないところで、いろんなことを経験していた、お店屋さんごっこです。

今ごろご家庭ではお店屋さんごっこの続きをしているのでしょうか。

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売り上げを数えるお店屋さん(笑)

素敵な先輩 [日記]

みなさんこんにちは。今日の午前中、タカシ先生は幼稚園の粗大ゴミを捨てにKトラを走らせていました。市から指定された処分場に持ち込み、言われるがままに作業をしていると、事務の方から「領収証の宛名は如何いたしますか?」と言われました。「えっと、中村幼稚園でお願いします」と言いながら、壊れた椅子やらオーディオデッキやら壊れた本棚などを下ろしロープをたぐっていました。

「では、また事務所の前にお越し下さい。空の車の重量をまた測りますね」といわれたので「あいあーい」とKトラを移動し、重量を測ってもらって事務所で精算するために玄関を入りました。

中には、女性が3人いることはすぐに分かりましたが、あまり気にせず財布をだしていると少し奥のデスクの女性がこんな歌を口ずさんだのです・・・
「ほーらね、ごーらんよ。」

すると、続いて領収証を出してくれた受付の女性も
「あーさーひがのぼっる♪」

財布に手をかけていたタカシ先生は当然のように「なんでしってんの?!!」と目元を事務所内に移しました。歳の頃、タカシ先生ぐらい。いやもう少し上でしょうか。きっとお子さんが中村幼稚園卒園だったのかな、と咄嗟に判断し「どの卒園生の親なのだ???」と、頭をフル回転させていると、今度は2人揃って・・・

「私たちが卒園生です!」というではありませんか!
お二方とも中村幼稚園卒の大先輩。一人の方は、きっと中村幼稚園が駅前にあった頃の卒園生でしょう。もうお一方は、「山の方の今の園舎に移ったばかりの幼稚園でした。」ということなので、きっと、現園舎の1回生の卒園生かもしれませんね。

そんなもんで支払いをしながら、「昔は黄色い肩下げの通園バックだった」とか「お弁当はアルミ製で冬はストーブの上で温めてた」とか「肝油がすごく楽しみだった!」などなど、幼稚園の記憶がみるみるよみがえり、「小学校のことは覚えていないんですけど、幼稚園の事って鮮明に覚えているんです!もちろん、園歌は全部歌えます!」とのこと。

タカシ先生も、「私の祖母が園長だったころですね。」とか「私は美佐子園長の息子なんです」などなど、今の幼稚園のことを少しお話しさせていただき、少しほんわかした気持ちで帰途につくのでした。

約50年前に卒園した大先輩。幼稚園の園歌を今でもフルコーラスで歌えるなんて、素敵な先輩ですね!

天使 [日記]

今日の夕方、タカシ先生が帰ってくるとPCのモニタに付箋が貼ってありました。付箋には「○先生の赤ちゃん来てます」と。ほっと一息ついたところで、どっかりと椅子に腰を下ろし、「一息ついたらいってみましょうか」と、チョイまったりしていると、事務所の戸がガラリと開き「タカシ先生赤ちゃん待ってますよぅ!」と、教員が赤ちゃんをエア抱っこするそぶりで入ってきました。

「待て待て、そう慌てるな」と言葉を返し、手を洗ってクラスに向かうと、そこにはついこの間まで担任をしていた先生が、立派なお母さんになって赤ちゃんと待ち構えているのでした。周りには、現役教員がずらりと取り囲み、赤ちゃんを抱っこしている元教諭を笑顔で眺めています。

「なになに?もぅみんな抱っこしたの?」と聞くと「園長先生が先でしょ!」とタカシ先生の到着を待っていた様子。なんにも、私ごときを待っていなくたって、「大トリはタカシ先生!!そしてタカシ先生が抱っこした瞬間に赤ちゃんが泣く!」というオチをつければいいものを、律儀な担任ばかりなのです。

かくしてタカシ先生は一等最初に赤ちゃんを抱っこさせてもらったのですが、抱っこした瞬間、泣くどころか、小さなおならを「ぶびっ」ってしたの、この赤ちゃん(笑)すかさず「ありゃおなら出たの?」って赤ちゃんの顔を覗き込むと今度はうっすらと目を開けて「誰だこのおっさん。いつつもとだっこの感触が違うから、おなら引っ掛けてやった」みたいな表情でタカシ先生を見、再び目を閉じるのです。そういや、前に来た赤ちゃんも抱っこした瞬間、オナラしたな・・・。

一等最初に抱っこをしてあげ、その後担任が次々と抱っこしてくれたのですが、「変な汗かきそう」と実子がとっくに乳幼児期を終えた教員はおっかなびっくり。未婚の教員は「うわちっさ!」とかビビりな声をあげつつ、赤ちゃんお顔を覗き込んで笑顔になるのでした。

1周してお母さんの元へ帰ってきた赤ちゃん。やっぱりタカシ先生は、あの「むくむく感」を肌で感じたくって「もう一回抱っこさせて」と、お母さんから赤ちゃんを奪い取り、「一緒に帰ろうか」と、赤ちゃんの顔を再び覗き込むのでした。その寝顔は天使そのもの。生後2ヶ月半の赤ちゃん。もう少しで首が座るかな。

そして、この教員。実は相馬市とは対向線にある遠い地域が実家なのです。里帰り出産をし今月になって相馬に帰ってきたのですが、「相馬暑っ!実家はもぅストーブを焚いてます!」だそうです。相馬の秋もこれからますます深まっていきますね。体調管理にお気をつけください。

今年に入って、生後間もない乳児を抱っこしたのは3人目。この赤ちゃんもタカシ先生に抱っこしてもらったので、きっと丈夫に育つことでしょう。あ、写真撮り忘れたー!!

宝物 [日記]

今週は秋晴れのいい天気が続きましたね。とはいえ日陰は少し肌寒くて、秋がやってきたようです。最近ラジオで、「今年は夏の次に冬がやっってきたみたいだ」と言っていましたが、なんのなんの。秋真っ只中の中村幼稚園です。

さて、この季節の中村幼稚園の十八番はやっぱり「冒険の森」でしょう!先週の小学生クラブに続き今週は、幼稚園のお友達が冒険の森を満喫しています。(写真はそのうち掲載しますね。)

「冒険の森に行きますよぅ〜」と先生が一言発すると、子ども達は一様に「やったぁ!」と跳びはねます。どこかで聞いたことがあるのですが、人間が本当に心から喜んだ時には跳びはねるんだそうですよ。知ったましたか?そして最近跳びはねて喜んだ記憶ありますか?

そんなふうに心から喜んでいるお友達について、タカシ先生も冒険の森に入ります。年長、年中さんは、タカシ先生なんて全く必要とせず、ズンズン冒険の森に入っていきますが、年少さんや年少々さんはそうもいきません。

特に年少々さんに大モテのタカシ先生は、年少々さんに手を引かれていざ冒険の始まりです。年少々さんには少し高い階段を「よいしょよいしょ」と上り下り。タカシ先生においていかれると「タカシせんせーまってーーー!!」と駄々をこね。上り下りに疲れると、「だっこしてーーー!」と抱っこをせがみ。前を行く年少々さんは「あっちへ行くんだ!」と言わんばかりにタカシ先生の手を引きます。後ろの子を待っているために「ちょいまてぃ」と言おうにも、冒険の森の奥の方を指さして「いくぞいくぞ!」の催促です。んもぅ〜タカシ先生体がいくつあっても足りやしない。

そんな、喚き叫び、タカシ先生の手を引く年少々さんの姿をみて「かわいー♡」といっている教諭が一人。「あんた、かわいーなんて目をハートにしてないで、ちょっとこっちきてこの年少々さん、なんとかしてよ」と思いつつも「あ、あなたよりもタカシ先生がいいんだからしかたないよねー、よ、ねーーーーー!!」とちょっと優越感に浸りながら両手に年少々さんを引き連れて冒険の森を散策しに行くのです。

冒険の森。結構大人にはきついので、一回りすると階段で一休み。そこに、今度は別の年少々さんがやってきて目をまんまるにしてこういうのです。
「ちゃかしてんて(タカシ先生)。ぼーけんのむこうには、キラキラがあるだ。ほーせき。キラキラなの。むこーのほーだよ。いっしょにいこーよ。」と。

んなばかな。冒険の森とはいうけれど、金銀財宝なんてあるわきゃない。ましてや宝石なんて。とはいえ、子どもにとっての「冒険」とはイコール「金銀財宝」なのでしょう。そんな気持ちを汲んで「キラキラあるか?!一緒に行ってみるか!!」と今度は、こっちの年少々と散策してみると、確かにそこにはキラキラ光るものが!!

ソレは、冒険の森で遊ぶお友達のキラキラ光る瞳と、冒険の森の木漏れ日。確かにここには宝石以上に輝く宝物があるのでした。


伊豆諸島に津波注意報発報 [Line]

10/5(木)11:45現在、伊豆諸島に津波注意報が発報されています。

万が一、対象範囲が福島県沿岸にも広がった場合、バスが運休になる可能性もあります。
降園バス出発後に範囲が広がった場合は、その時点でバスは園に引き返します。その場合の連絡はできませんので、今後の状況に注視しておいてください。

おばあちゃん、ごめんね。 [日記]

10月に入り過ごしやすい日になってきました。秋晴れの園庭では子ども達が元気に遊んでいますよ。タカシ先生も例に漏れず園庭に出て子ども達の遊びを見ています。砂場で遊んだり、追いかけっこをしたり。年少さんもボール遊びが始まって快活になってきました。

タカシ先生が園庭をうろうろしていると、崖の下の方に行って遊ぶお友達。少し人の目を避けられる、言ってみれば「秘密基地」のような「トトロ」でメイちゃんが走り抜ける森のトンネルのような、そんな場所へ向かうお友達。流石にタカシ先生はサツキのようにトンネルを縮こまって歩くことができないので、追いかけるサツキのようにはいかないのですが、別の方から出口の方へ向かって崖を下りていきます。

すると、お友達の頭の上には立派な「アケビ」が実っていました。植えたものではないので「天然もの」「おぉ!秋の味覚!」と、茂みを少し探してみると、立派なアケビが房になって実っていました。

お友達にも「ほら!アケビが成っているよ!」とちょっとテンション上げ目に言ってみたものの「アケビってなに?」みたいな、すっとんきょうな眼差しでタカシ先生を見返すのです。そりゃそうか、タカシ先生だってアケビを食することなんてないもんな。と思いながら、写真を撮るのでした。

そういや、タカシ少年だった時代。おばあちゃんに、「これはアケビって言うんだ。タカシ、スプーンですくって食べてごらん」と満面の笑みでアケビを食べさせられたのだけれどその一口にタカシ少年は「種しかないじゃん!」と憤慨した記憶が・・・。あの時のばーちゃんは、きっと今のタカシ先生のような小躍りする心境で「アケビ見つけた!!」といって採ってきたに違いない。今だったら、その気持ちを汲んで、嘘でも「ばーちゃん、甘くて美味しいね(種が多いけど)」と言っただろうに。おばあちゃん、ごめんね。

というわけで、幼稚園に来たらどこにアケビが成っているのか探してみてくださいね。天然のアケビが実っている幼稚園なんて、そうそうあるもんじゃありませんからね。食べなくてもいいですよ(笑)

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反対から先回りしたら、戻って行っっちゃった。

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その頭上には、立派なアケビ

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こちらは食べごろかな