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不精の功名

幼稚園のクラスの前にはプランターが置いてあり、そこにはビオラが植えてありました。先のブログでも書いたように、タカシ先生はコロナ休みの時に、誰にも見てもらえないビオラに、息子と娘とでお水をあげて、みんなが登園してきた時に綺麗に咲いているようにしておりました。

しかし、ビオラの時期が過ぎ、事務所前のそれはとうに片付け、クラス前のプランターだけ無残な姿で残してあるのです。

「あーぁ、今年は(摘花した)ビオラの花びらを子ども達にあげられなかったな〜」なんて思いながら、そろそろかたすかなと思っていた矢先、クラス担任が子ども達と一緒にプランターをどかして何かを探しております。「プランターの間に何か落としてしまったんだろうか。やっぱり邪魔なんだな。片そ」と思っていたのですが、どうも様子が違うのです。

ですから、子ども達と担任のその姿がひと段落したところで担任に「何探してんの?」って聞いてみるとこんな答えが返ってきたのです。

「プランターの下に、ダンゴムシがウジャウジャいたりして面白いんですよ。時にはミミズなんかもいて子ども達が大盛り上がりで・・・。『プランターをどかしてくれ』っていうもんでどかしてあげてたんです。でも今日のような雨の日には、いませんねぇ〜。」と。

タカシ先生はそんな答えにびっくりです。ダンゴムシやミミズをさがしていたなんて。しかも、雨の外に出れない日に、軒先に置いてあるプランターをどかすだけで、こんなに素晴らしい生きた教材が転がっているとは想像もしませんでした。それを発見する子ども達もすごいですが、わざわざあっちからこっちまでのプランターを持ち上げて、子どもに底を覗かせている担任もなかなかではないですか。タカシ先生の不精がこんなところで役に立つなんて思ってもみませんでした。

ということですよ、みなさん。何でもかんでも綺麗に片付けて見栄えが良いことだけが素晴らしいのではありません。タカシ先生のように、ちょっとズボラで不精な方が、子ども達にとっては新たな発見があったり、新しい気付きがあるものなのです。

と、タカシ先生の不精さを肯定しておきます。でも、流石にそろそろ片付けなきゃな、プランター。

スマイル

みなさんお暑うございます。今週に入ってグンと暑い日が続いています。が、なんだか明日からは天気が下り坂のようですね。

さて、昨日のお昼過ぎにみなさんは空を見上げましたか?タカシ先生はこんな顔してロマンチストなので、空を見上げる頻度がみなさまよりはおおございます。天気が下り坂になると、そう明日位でしょうか。お天道様に「内暈(うちかさ)」呼ばれる円形の虹が見られたり、環天頂アークという虹が頭上に現れたり。夜になると、流れ星なんぞが流れやしまいか、とよく夜空を見上げたりしております。そういや長男と米沢にドライブした時には見事な「彩雲」を目撃しましてよく見えるところまであてもなく追いかけたこともございます。

閑話休題。

昨日は、なんと幼稚園の真上に飛行機ブーンで、スマイル、ニーー(^^)なイベントがありました。コロナで大変な世の中。皆よく頑張っていると、エアレースパイロットの室谷義秀さんが、福島の空に笑顔を描く「#大空を見上げよう」を開催してくれたのです。

それが、正しく中村幼稚園の真上!どれくらい真上かというと・・・
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これくらい、真上

時間にして12:46。太陽が真上にあり、眩しいのなんのって。しかし、「ぶいぃぃぃぃーーーーん」と飛んでいる飛行機は首を直角に見上げないと確認できず、さらに太陽さんさんの真隣。これには嬉しいやら眩しいやら。

しかし、子ども達は、うわーーーー!!ってその様子がこれだけど・・・
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眩しくて、誰も見上げてない?!!

でも、次第にスマイルが風流され、確認できるようになると、お友達が皆一様に天を仰いで「ニコニコマークダーーー!!と大はしゃぎ。
そんな、ニコニコマークができる様子をご覧ください。

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生姜焼き

 普通保育が始まって、それと同時のお弁当も始まりました。午前中の自由遊びの時間、タカシ先生も園庭に出てお友達と戯れておるのです。今年の年少さんは、なんつうか愛らしく、タカシ先生が園庭を歩いていれば後ろからそっと近づき、小さな手でタカシ先生の手を握り「うふん♪」なんて満足げに笑みをこぼしたり、ぬぼーっとしているタカシ先生をみあげて「たかーっしせんせっ♪」なんて小首を傾げて見せたり、ほんと表情豊かな子ばかりです。

そうしてブラブラしているのも疲れ、テラスに腰を下ろしてみると、今度はタカシ先生の周りに年少さんが集まり出します。膝の上には年少々さんが抱っこし、左には男の子、右には女の子が鎮座しております。真後ろには男の子がおり、両斜め前にも女の子が立ってタカシ先生を見下ろし「なにしてんのーーー?」なんて笑顔を見せてくれております。

今日は10時から役員会がありましたので、タカシ先生は「んじゃこれからお仕事してくっかなー?」なんて腰をあげようとすると、左隣のお友達が「お弁当食べるの?」なんてきいてくるではありませんか。「きっとこの男の子のお父さんは、お弁当を持ってお仕事へ行っているに違いない」と踏んだタカシ先生は「お弁当も食べようかなー?今日は何が入っているんだろう。」と男の子に返すと、すかさずこう返ってきたのです。

「僕のお弁当は生姜焼きだよ!!」

タカシ先生、持ち上げた腰をもう一度おろして「なに?!今日のお弁当は生姜焼きなのか?!!」と身を乗り出して聞き直したのであります。なにせ彼は年少さん。きっと、お父さんと同じお弁当なんだ。そして3歳にして、生姜焼き弁当。最高!!!と、タカシ先生の頭の中には、白米が半分を占め、おかずの場所には生姜焼きとその汁が少ししみたレタス。隣にはプチトマトなんかが添えてあり、その生姜焼きの汁が少し白米に染みている。そんなイメージで頭がいっぱいになったのです。

そんな、ホンジャマカ石塚のような食べ物でいっぱいになったタカシ先生の頭の中をよそに、「うん、生姜焼き(ムフフ…)」とほくそ笑む年少男児。どんだけ、お弁当を楽しみにしてるんでしょう。タカシ先生は羨ましい!非常に羨ましい!!そんなお弁当、タカシ先生も食べてみたい!いや、明日は生姜焼き弁当一択!!なのであります。

といわけで、10時開催予定の役員会に遅刻した挙句、タカシ先生の頭の中は生姜焼きでいっぱいのまま、役員会に参加しているのでありました。