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離れ時

明日は、創立88周年の創立記念日で幼稚園はお休みですよ。お間違いなく。

さて、今日の朝の登園で、タカシ先生が出しゃばってみたのです。ここ数日の登園する様子をタカシ’s eyeで見ていて「この子は大丈夫だなぁ〜」と思われる子を正門前で保護者からそのまま引き受けたのであります。昨日までは、保護者の皆様と手をつないで教室まで行っていた年少さん。突然タカシ先生がお母さん方に「ココで良いよ」なんて言っているのを不思議そうな顔で見上げ「そうですか?」なんつって子どものお母さんが手を離しそのすきにタカシ先生がお友達と手をつないで「いってきまーっす!!」この早業にお友達はいったい何が起こったのか現実を受け止められない出いる様子。

しかし、タカシ先生の「今日は天気がいいねぇ〜」だの「あ!お友達が待っている!」だの「先生がお部屋の前にいるねぇ〜」だの「今日もお庭で遊ぼうか?」なんていう話術にごまかされ、ずんずんお部屋に向かって歩いて行くのであります。そうすると保護者の方と離れたもの忘れたかのように「うんっ!」なんつってタカシ先生の手をふりほどき、1人で教室に向かっていくその小さな背中のたくましいこと。タカシ先生は、その小さな手をもっとつないでいたいのに、やっぱり担任の先生の方がいいようです。

そこでタカシ先生からのお願いなのですが。まだ入園したてで心配なのは解りますが、担任もしくはタカシ先生に預けたら保護者の皆様は「サッ!」っと身をひいて欲しいのです。やはり子どもにとって保護者の皆さんが一番です。その保護者の皆様から離れる瞬間が一番心細いの。その時に、いつまでの保護者の皆様の姿が見えると心が幼稚園を向かず保護者へ向いてしまい、寂しくなってしまいます。

この朝の預けるタイミングは、子どもも親も「離れ時」であります。保護者の皆様が、後ろ髪をマトリックスの様に引かれていたのでは子どもが幼稚園の世界に入り込めませんので、「いってらっしゃーい!」と笑顔で、そして心を鬼にして踵を返して子どもと離れてみてください。保護者の皆さんが思っている以上に子どもは強いですし、場に順応しています。そして幼稚園から帰ってきたら思いっきり甘えさせてあげてくださいね。この「メリハリ」が子どもの心をより一層強くするのです。

ということで、タカシ先生が教室まで新入児を連れて行っていたので、写真はありません(^o^)

2日目

おさむぅございます、タカシ先生です、どーも。

雪が積もる平成31年度2日目となりました。全く・・・この時期は幼稚園の桜が満開で「桜吹雪」が舞うのであれば、春も深まるところだというのに、雪が舞ってちゃぁ満開の桜も台無し。おまけに、タカシ先生やお友達の格好ときたら、冬物のジャンパーなんですもの。新年度が明けたっていう昨日の晴れ晴れした気持ちが全くもって逆戻りです。とはいうものの、新年度は「パンパかパーン♪」と明けてしまっているので、お友達はこの雪の中でも登園してくるのであります。

でも、幼稚園の園庭にはもちろん雪がつもり、更にこの時期ですから溶けるのも早くドロドロのべちゃべちゃ。こんな日はお庭で遊ぶことができません。と言うことは、お友達は教室の中で遊んでいると言うこと。タカシ先生は、カメラをポッケにしのばせて各クラスを回ってみるのです。

すると、この時期特有の光景が・・・。どうにも寂しい年少さん。ママに抱っこされるように担任に抱っこされていたり、抱っこは先に取られちゃって担任のエプロンの裾を「ギュッ」と握っていたり。あるお友達をトイレに連れて行くために教室を出ると、担任の姿を追い求めて後ろをついていったり。この時期の年少児のクラスは、担任の身体がいくつあっても足りません。

かと思えば、担任が作ってくれたおままごとコーナーでおままごとに没頭しているお友達。自分の引き出しから粘土を持ち出して、粘土遊びに興じているお友達。ブロックがお気に入りでウンチングスタイルをばっちり決めてブロック遊びをしていたりと、担任そっちのけで遊んでいる年少さんの姿も見られます。


この時期は、まだまだ身体と心が疲れる時期です。泣き通しのお友達はもちろん、逞しく遊んでいて一見大丈夫と思っていても、心のどこかでは緊張し気を遣っているものです。お家では少し早めに寝せて、ゆっくり休ませてあげてくださいね。

かくいううちの満3歳の娘は、登園初日の昨夜、寝付くのも抜群に速かったのですが、夜中に寝ながら奇声を上げておりました。キット頭の中が興奮しているのでしょう。寝て奇声を上げることで脳をリセットし、翌日に備えているのでしょう。寝るって本当に大切です。

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年少児のブロック遊び。ウンチングスタイルから立ち上がるぜぃ。

初日

皆さんこんにちは、タカシ先生です。

始業式入園式を終え、本日第1日目の幼稚園です。各ご家庭では、嬉し恥ずかし、ドキドキワクワク、期待と不安…等々、親子共々様々な心の動きがあった1日だったと思います。記念すべき初日ですもの、保護者もどこかしらテンションが高く、しかし一方でどこか冷静な目で子どもを見ていたのではないでしょうか。

さて、幼稚園に登園してきた子ども達。特に新入園児の皆さんは、元気いっぱいでしたよ。コレも一重に説明会でお話をしたとおり「タカシ先生は、怖くない、タカシ先生は怖くなぁ〜〜いぃ〜」と、寝ている子どもの耳元で囁いて頂いたおかげでしょう。そういう保護者の皆様が集う中村幼稚園ですもの、タカシ先生を怖がるお友達は1人もおりませんでした。更に、担任へも心を開き、更に腕も広げ、更に更に両足もおっぴろげて担任に抱っこされているお友達の姿もみられ、タカシ先生は「よしよし…」と目を細めているのであります。

もちろん、タカシ先生もある男の子を抱っこしましたよ。両手で自分の頬をマッサージするかのように涙をぬぐっている可愛い男の子。どうにもこうにも部屋にいられなくて正門を見つめているその姿がとても愛らしく「抱っこする?」なんて聞くとこらえていた涙が更に溢れ、「コクっ」とうなずき両手を広げるのであります。まったく、こんな風にタカシ先生に抱っこされておるのに、数ヶ月後には今日の事なんて忘れて遊び呆け「あ、タカシ先生いたの・・・?」なんて風になっちゃうんだろうなぁ・・・。なんて思っておるのです。そして、「ひょい」と抱き上げる年少さんの軽いこと軽いこと。次第に抱っこなんてさせてもらえなくなるし、それどころか重くなってタカシ先生が抱っこできなくなっちゃいますね。

そういや昨日、卒園生のお父さんと話す機会がありました。卒園生の彼は今年21歳になるそうです。そして、年少時のまさしくこの時期「タカシ先生に毎日抱っこされ、泣いてわめいて事務所組になり、そんな日が続いて事務所とタカシ先生が大のお気に入りの場所になった。」と。そして「アノ時期があって、今の息子がいるんですよね」と。お父様は、そのことを昨日の事のように話してくださいました。その話を聞いてタカシ先生は21歳の卒園生に会ったら絶対にこう言ってやると決めたのです。

「抱っこする?」

年少時の、今、この時を大切にしたいですね。

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帰りの保護者の皆様のお迎えを待つ時間。初日はちょっと寒いね。