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クリムゾンレッド

朝の自由時間。年長児は早々と朝の仕事を終え園庭に駆け出てきます。最近の流行は、赤トンボ捕り。この時期、園庭にはトンボが乱舞しており年長さん、特に男の子はいち早くお庭に駆け出てくるのです。が・・・

その姿が白い。そうです、体操着の半袖半ズボンで駆け出てくるのです。タカシ先生はウィンドブレーカーを着ていると言うのに・・・。昨日は園庭の朝の気温が16.8度だったので「まぁ、ひなたで遊んで動けば体もあったまるか」と思っていたのですが、本日のそれは14.3度。さすがに、15度を切ると肌寒く感じるはず。そしてこの季節の変わり目は風邪をひきやすい。と思い、いち早くトンボ捕りを始めた男この子らに「おーーーい、寒いから長袖を着ておいでーーー!」なんて声をかけるのです。

すると、お年頃の年長男児なんて言ったと思います?みなさまの予想通りだとは思いますが、大きな声で「ぅえええええ!!!!!!???」って、唇をとんがらせてブー垂れています。しかもその表情は「せっかく一番に出てきてトンボを一番にとってやろうと思ったのによ!!」とでも言いたそう。しかしそんな反抗期の年長男児に負けるタカシ先生ではありません。「ぅえぇ!!?じゃないっ!!」と一括すると、今度はとってもいい子に変身して「はぁぁぁぁいっ♪」なんて素直な返事をし教室へ「ぴゅーーーーー」っとかけいき、手提げ袋から手際良く長袖体操着を引っ張り出し、それを着てこれまた一番に園庭に出、赤トンボ捕りを再開するのでした。

今日は、そんな白い姿の年長さんとそういったやりとりが何度かあり、園庭には楽天カラーのクリムゾンレッドの体操着を着たお友達でごった返し、園庭上空にはこれまたクリムゾンレッドに染まった赤トンボが乱舞しているのでありました。そして少しずつ幼稚園の桜の木や冒険の森のくぬぎの木がクリムゾンレッドに色づき始める初秋の園庭です。

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砂場のふるいを使ってトンボ捕り

どんな顔?

みなさんこんにちは、タカシ先生です。
連日園見学があるのですがコロナ禍の中、関東方面ではweb幼稚園見学なんてものがあるらしいのです。が、中村幼稚園では、必要事項の記入と検温でOK。ただ、見学できるのはご家族1名とお友達と言う風な制限を設けております。ご夫婦やご家族で来られた方にはほんと申し訳ないです。

さて、今日も幼稚園見学のご家族がありました。かわゆい年少さんの自由遊びをしている姿を見たり、子ども達がたまたま冒険の森へ入って遊んでいたので冒険の森へ入ってみたり。年長さんの保育の様子(今日はひらがなの練習をしていました。)を参観したり、タカシ先生のお弁当昼食について熱く語るのを聞いたり。年少さんの保護者の皆様にとっては、遠い昔のようで実は1年前という懐かしい幼稚園見学です。

園見学やタカシ先生の話の中で「何か心配なことや、聞いておきたいことありませんか?」なんて言われるのですが、今日こられた保護者の方から、ずばり超ドストレートな質問がありまして、タカシ先生はなんだか気恥ずかしいやら照れくさいやら、なんだかモゾかゆい状況に陥ってしまったのであります。その、ドストレートな質問なんだと思います?




そう、それは「あのぅ〜幼稚園のHPを拝見しましたが、ブログを書いていらっしゃるのってもしかして・・・」
「はい( ´θ`)ノワタクシ、タカシ先生であります!」と。


そしてこう続けるのです「イメージ違いました?こんな怖い顔してあんなブログ書いてるんですよ。いやぁ、ブログを書くネタには困らないんですけど、なかなか筆が進まなくてねぇ・・・」なんつって。いつも質問ならキビキビと答えるのに、ブログのはなしとなるといつもとは勝手が違ってモゾモゾと答えるのです。

聞いてみたいことをドストレートに聞かれたお母さんも相当勇気がいったことでしょう。なにせこの髭面で目玉グリグリの園長が低い声で「ワタシです」なんて言うのですから。いや、でも、聞いてみるまでの間「このおっさんが書いてるはずないよなぁ。どうみてもおっかないし・・・別な人がいるのかしら?」なんてタカシ先生を観察しそう思いながら半信半疑で聞いたのかもしれません。あわよくば「いやねあれはワタクシではなく、こっちの先生なんですよ、おもろいでしょ?」なんて別人を紹介されると思っていたのかもしれませんね。

しかーっし!このブログは正真正銘タカシ先生が書いているのであります。ゴーストライターなんておりませんっ!ということで、こんな顔しているタカシ先生へのドストレートな質問でした。その質問、今までの人生で一番勇気がいったことかもしれませんね( ^ω^ )

ウチの場合

歴代の卒園生に「幼稚園の思い出は?」と問うと必ずと言っていいほどランキングに入っている「お店屋さんごっこ」今日はその本番です。

昨日の帰り。タカシ先生がお迎えのお友達の名前を呼び出している時から、子ども達の期待ぶりが伺えました。いつもだったら呼び出されるとすぐに正門に姿を見せるお友達ですが、昨日に限ってなかなか姿を表しません。おおかた「明日はお店屋さんごっこだよな!一緒に買い物すっぺ!」とか「何を買おうかしら?」「私はステッキを買うわ♪」なんて話で盛り上がり、タカシ先生の声が聞こえていないのでしょう。という風に、みんな心待ちにしているお店屋さんごっこです。

タカシ先生にも幸い年少組になる娘がおりまして、昨日の夕食時には「おじーちゃんには、ハンバーガーね!」「お母さんは恐竜がいいって言ってたな。」「お兄ちゃんは何が欲しいの?」「私はお化けがあればいいの。ふぅ〜ってするの!」「ところでお父さんは何が欲しいの?」「手裏剣」「手裏剣なんて売ってない!!」なんて、家族全員分のリクエスをを聞き、「じゃ、明日買ってくるね!楽しみにしててね!」と満面の笑みで夕食を終え、風呂へ入り、7時半には就寝し明日へ備えるという出来の良い娘なのであります。

そういう小学校3年生の兄も「えぇ!明日お店やさんごっこなの?!俺は年少々の時に牛乳パックで作ったロボットを買ったな。年少々だから小さいの買ったんだ」なんて言っておりました。そして、幼稚園に4年通った息子の玩具箱にはお店やさんごっこでゲットした歴代の牛乳パックロボット4体がボロボロになっても入れられており、小学生になるまで捨てられずに大切にとってあったのでした。そして小学1年生の夏頃、お父さんのタカシ先生と一緒に玩具箱の整理を命ぜられた息子は「もぅロボットはいいかな・・・。うん、遊ばないし壊れてきたしな・・・。」と。この「うん、」がなにか自分に言い聞かせているようで、少し寂しそうに処分したあの光景をタカシ先生は忘れられません。

という、お店やさんごっこなのですよ!

そして、今日の帰り。買い物バックをいっぱいにして帰ったお友達。いっぱいになったのは買い物バックだけでなくその笑顔も。中には、数量限定のロボットを2体もゲットした年長さんがいたり、かえり道がてら「これでうちにはロボットが2つになりますよ!」と笑顔で話される年長男児のお母さん。

買い物バックもいっぱい、笑顔もいっぱい、家に帰ったら玩具箱がいっぱい。いっぱいがいっぱいなお店やさんごっこ。今頃、おうちに戦利品を広げてご家族の皆様へお披露目してるんだろうなぁ。
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レストランもあるんだぜ!もぐもぐ♪

毒キノコ

こんな時間にこんにちは、タカシ先生です。今日は、曇天ですねー。秋晴れの元、そしてそよぐ秋風に吹かれて遊びたいところですが、お天道さまに文句を言っても仕方ない。

さて、先週タカシ先生は何かと忙しかったのでブログまで手が回りませんでした。その理由は、今日大切なお手紙が入りますのでわかると思います。で、ひと段落しましたので、先週のとっておきのことを子ども達が園庭で遊ぶワキャワキャ♪した声をBGMにしたためるのであります。あー幸せ♡

深まる秋を前に、先週はなんとっ!!冒険の森が解放されました(きゃっほぅぅぅ〜)先週は、2日間タカシ先生がバスの運転をしたのですが、帰りのバスの中では年長さんが「明日は冒険の森にはいれんだどな!!」「んだんだ!冒険の森さはいってあそぶど、たのしいんだどな!!」「どんぐりおじでっがな?」なんて相馬弁丸出しで楽しみにしている年長児。そんなお友達の話を聞きながらハンドルを握るタカシ先生。「冒険の森を心待ちにしてるんだなぁ・・・」なんて目を細め、聞き耳をたてるのであります。

さてその翌日。秋晴れの快晴の中、冒険の森が開きました。学年ごとに全学年遊んだのだけれど、年長さんの目のいい事にはびっくりさせられます。赤く色づいた1cmもないような綺麗な葉っぱを見つけたり、ミミズを見つけたり。濃い紫の木の実を見つけたり、どんぐりはまだ少ししか落ちていないのだけれど、数個拾って「お土産」なんてご満悦になっていたり。

そんな中で子どもたちに人気なもの、何だと思います?それはですね「キノコ」であります。冒険の森はまさしく森の中であり、クヌギの木がたくさん。その足元には「キノコ」が生えてきていたり。また、間伐して玉切りにしておいた木にもキノコが生えておるのです。生憎タカシ先生は、秋の山の幸には全く疎く、何のキノコなのかはさっぱりなのですが、子ども達はきのこを見つけるたびに「ぬぉぉぉぉ!!毒キノコ!!!」と興味津々で眺めるのであります。

そして、年長でも特に内気な男の子。タカシ先生とあまり会話もせずお友達と一緒に遊んでた方が気が晴れるお友達がキノコをみつけてこういうのです!「タカシ先生!ど、ど、毒キノコ見つけた!こっちきて!」と目を輝かせ、そしてタカシ先生の手を引いていくのです。この男の子と手を繋いだのは初めてではないけれど、今までお友達が自らタカシ先生の手を引いて歩いた記憶は全くありません。

そんなもんで、「どれどれ?どこに毒キノコがるの?」と手を繋いで一緒に冒険の森の奥の方へ。そこには「にょき」と生えたキノコ。一緒に見つけたお友達はそのキノコを覗き込み「一緒に見つけたんだよな!」なんて、手を引いてくれた男の子と目を合わせて満足気な顔。タカシ先生も「それは毒キノコだからそっとしておきなさい。触ったりしないでね。」というと、「んだな、本当に毒があったら大変だもんな!!」なんて興味津々にキノコを覗き込むのでした。

いやぁ、言葉少なな彼が、冒険の森でタカシ先生の手を引いて案内してくれるとは思わなんだ。そのキノコはきっと「毒キノコ」じゃなく「どんな子も笑顔にする食べられないキノコ」だな。冒険の森の力、恐るべし・・・。

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苔の中にニョキっと生えてた「子どもを笑顔にするキノコ」