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もちつき

「杵どん、臼どん、年に一度の出番ですよ!」と、タカシ先生が幼稚園に勤めてから、好天続きだった餅つきの日。なんと言うことか今年は雨模様。未明にはみぞれになっちゃったりして、タカシ先生は昨晩布団の中から屋根に当たる雨音を聞きながら「明日の餅つきは一体どうなってしまうのだ・・・」と悶々としておったのです。

登園しても雨がやむ気配もなく、「これはずぶ濡れ覚悟で・・・」と雨合羽を着込み、餅つきの支度を始めると・・・。なんと言うことでしょう!!雨は次第に小ぶりになり、餅米を蒸かす為に竈に火をくべる頃には嘘のように雨が上がったのであります。それを見計らったかのように、お父さん方が「おはよーっす!」なんてぞろぞろと登園してくれて、今年の餅つきが始まったのであります。

さて、竈で餅米を蒸かし、ふかし上がった餅米を臼の中で杵でコネます。この作業が餅つきの「要」であり体力を使うところ。ここを疎かにすると、芯の残ったブツブツのお餅になってしまうのです。ホムページの写真をみると解りますが、「エアギター」ならぬ「エアコネコネ」をしている保護者会会長の腰の入れよう。これがお手本であり、疲れない方法なのであります。これを習得できてない今年のお父様方は、明日から身体はバッキバキになることでしょう。そして餅米が全てつぶれたところで「ぺったんぺったん」と、皆さんがご存じのお餅つきが始まるのであります。

そんなお餅つきを体験させてもらった年長さん。あんなに重い杵を軽々と持ち上げるお父さんは、やっぱり「力餅」だよなぁ、と実感したことでしょう。更に周りで見ていた年少さんや年中さんもその迫力に、皆歓声をあげて餅つきをみていました。調理が一段落して見学に来られたお母様方も、お父さんの勇姿に惚れ直したに違いありません。

今年もお父様方の頑張りで、おいしいお餅がつきあがりました。お父さん方と年長さんで「よいしょー!よいしょー!」とついたお餅は、お母様方にお雑煮ときなこ餅になって、全園児に振る舞われたのでありました。「お餅を食べるのが始めて」というお友達もいると思いますが、それが杵と臼でついたお餅だなんて最高じゃありませんか?(あ、この天気で、機械式の餅つき器でついたお餅も配膳されていた事は内緒ですよ(^^;))

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タカシ先生をまねて、エアー餅つきをしているのは誰だ?!