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天使 [日記]

今日の夕方、タカシ先生が帰ってくるとPCのモニタに付箋が貼ってありました。付箋には「○先生の赤ちゃん来てます」と。ほっと一息ついたところで、どっかりと椅子に腰を下ろし、「一息ついたらいってみましょうか」と、チョイまったりしていると、事務所の戸がガラリと開き「タカシ先生赤ちゃん待ってますよぅ!」と、教員が赤ちゃんをエア抱っこするそぶりで入ってきました。

「待て待て、そう慌てるな」と言葉を返し、手を洗ってクラスに向かうと、そこにはついこの間まで担任をしていた先生が、立派なお母さんになって赤ちゃんと待ち構えているのでした。周りには、現役教員がずらりと取り囲み、赤ちゃんを抱っこしている元教諭を笑顔で眺めています。

「なになに?もぅみんな抱っこしたの?」と聞くと「園長先生が先でしょ!」とタカシ先生の到着を待っていた様子。なんにも、私ごときを待っていなくたって、「大トリはタカシ先生!!そしてタカシ先生が抱っこした瞬間に赤ちゃんが泣く!」というオチをつければいいものを、律儀な担任ばかりなのです。

かくしてタカシ先生は一等最初に赤ちゃんを抱っこさせてもらったのですが、抱っこした瞬間、泣くどころか、小さなおならを「ぶびっ」ってしたの、この赤ちゃん(笑)すかさず「ありゃおなら出たの?」って赤ちゃんの顔を覗き込むと今度はうっすらと目を開けて「誰だこのおっさん。いつつもとだっこの感触が違うから、おなら引っ掛けてやった」みたいな表情でタカシ先生を見、再び目を閉じるのです。そういや、前に来た赤ちゃんも抱っこした瞬間、オナラしたな・・・。

一等最初に抱っこをしてあげ、その後担任が次々と抱っこしてくれたのですが、「変な汗かきそう」と実子がとっくに乳幼児期を終えた教員はおっかなびっくり。未婚の教員は「うわちっさ!」とかビビりな声をあげつつ、赤ちゃんお顔を覗き込んで笑顔になるのでした。

1周してお母さんの元へ帰ってきた赤ちゃん。やっぱりタカシ先生は、あの「むくむく感」を肌で感じたくって「もう一回抱っこさせて」と、お母さんから赤ちゃんを奪い取り、「一緒に帰ろうか」と、赤ちゃんの顔を再び覗き込むのでした。その寝顔は天使そのもの。生後2ヶ月半の赤ちゃん。もう少しで首が座るかな。

そして、この教員。実は相馬市とは対向線にある遠い地域が実家なのです。里帰り出産をし今月になって相馬に帰ってきたのですが、「相馬暑っ!実家はもぅストーブを焚いてます!」だそうです。相馬の秋もこれからますます深まっていきますね。体調管理にお気をつけください。

今年に入って、生後間もない乳児を抱っこしたのは3人目。この赤ちゃんもタカシ先生に抱っこしてもらったので、きっと丈夫に育つことでしょう。あ、写真撮り忘れたー!!