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暑熱順化

残暑お見舞い申し上げます。暑い日が続いていますね。

今日は日本でも福島県(市)の予想最高気温が38度と、日本で一番気温が高くなるようです。相馬市は沿岸部ですから、福島市や郡山市、会津若松市のような「盆地」の暑さはありませんが、それでも暑いものは暑いですよね。
今日、保護者の方で、日本列島でも南の方出身の方と一言二言お話する機会がありました。「○さんは、暑い地域の出身ですからこれくらいの暑さには慣れているんじゃないですか?」とお伺いしたところ「暑さには慣れてはいますが、暑いものは暑いですね」と、涼しい顔で返答してくださいました。そうですよねー。暑いものは暑いですよね。タカシ先生変な汗かいちゃいました。

さて、タカシ先生が剣道を嗜んでいることはご存知と思います。お盆休み前には、小学生らと朝っぱらから「暑中稽古」をしていたんですよ!この夏休み、コロナでどこにも行けない子ども達にとっては、ストレス発散&剣道上達の一石二鳥。小学校1年生から5年生まで、元気に稽古に励んでいました。

そして、お盆休み明けには、幼稚園年長さんのお友達の稽古も始まりました。年長さんが対象ではありますが、一緒についてきた年少さんにも竹刀を貸してあげて、暑い中大きな声をだし、竹刀を振って、身体をよく動かして良い稽古ができました。

そんなタカシ先生は剣道連盟のホームページを覗いて全国の剣道関係の動きをリサーチしているのですが、こんな記事を発見しました。

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【暑熱順化】
https://www.kendo.or.jp/knowledge/medicine-science/heatadaptability/
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要約すると、身体が暑さに慣れることで暑さに強い体を作ること。体が暑さに順化するには、1週間から10日かかること。持久力や筋力とは関係ない。つまり、体力があるから大丈夫ということではないこと。

そして、効果的に暑熱順化するには
①汗をかくように運動をする。
②半身浴やサウナなどで汗をしっかりかく。
③冷房を控えめにする。
だそうです。

幼稚園の2学期が始まっても、残暑が厳しい予報になっています。2学期開園1週間前ですので、暑熱順化できるよう今から上記①から③を状況に合わせて行っておくのがいいかもしれません。

ちなみに武道の世界では、暑中稽古のことを「土用稽古」という場合があります。時期的には小暑(7月上旬)から立秋(8月上旬)までの間に行われる特別な稽古のこと。武道(戦い)は地の利が大切です。土用とは、地の神様が活発な時。その地の神様のエネルギーをもらい、暑い時期に稽古をすることで、精神鍛錬・技術向上を目指すものなんですよ!小暑の時期の暑くなり始める頃から暑中(土用)稽古が始まるということは、冷房などない昔の人は、稽古法を工夫して暑さに身体を慣れさせていたのかもしれませんね。

とはいえ、昔と今では暑さの質が違いますので酷い暑さの時には、無理をせず冷房などを適切につかいましょう。

ちなみのちなみに、タカシ少年は、土用稽古よりも寒稽古の方が嫌いでした。冷え切った剣道着を素肌にまとうあの瞬間。そして、あの凍てつく床の上で素足で剣道するなんて。あー思い出すだけで寒くなるわ。