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御馳走 [日記]

皆さんの大好物は何ですか?ご自宅のご飯の時に「お?!」と小躍りするような好物がどなたにもあると思います。食事を作ってくださるお母さんは、「大方私がつくってるんだから、そんなものないわよ」なんて言ったってレストランのメニューを開いた時に「今日は絶対にこれだわ♪」というものの1つや2つあると思います。ちなみにタカシ先生は「今日は何が食べたいの?」と妻に聞かれた時には「カレー」と答え、「できるなら、バターチキンカレーが良い」と答えると「またぁ〜?」と呆れ顔で言われるので「だったら聞くんじゃない(プンプン)」と不穏な空気が流れるのであります。

さて、タカシ先生は今日、一日中園庭におりました。冒険の森側の丸太渡に腰をかけ、桜の若葉の木陰で年少さんが砂遊びに興じているのを眺めていると、なぜか次から次へと年少さんがタカシ先生の足元に、ウンチングスタイルを決め込んで「わっせわっせ」と砂遊びを始めます。砂場のカップに砂を詰め込んだり、バケツやソフトクリームの型に砂を詰め込んでご満悦なのです。

「この2ヶ月で遊ぶのも随分上手になったなー」なんて目を細めていると、「たかちてんてー、どうぞ!」なんて、砂場のおもちゃに本当にたっぷり砂を詰め込んで「ケーキですよ!」「飲み物ですよ!」「食べ物ですよ!」「ジュースですよ!」「カレーですよ!」そんな中に、バケツにたくさんの蟻を捕獲して「アリですよ!」なんて、そりゃもぅ御馳走祭りです。

そんな年少さんの御馳走にタカシ先生はいちいち「もぐもぐもぐ。んまいな!」「ごくごくごく!冷たいね!」「むしゃむしゃむしゃ、なんじゃこりゃ?」なんて、いちいち反応してあげるもんだかから、アラブの王様のように、侍従が御馳走をお盆に持って「次はこちら」「お次はこれで」と、御馳走はまだまだ続きます状態。それくらいなら何てことないのですが、タカシ先生は食べたフリをしながら、砂場の器に盛られた砂を自分の下に「ざざー」っと落とし、律儀に全部食べてから器を返すもんだから、タカシ先生の膝から、くるぶしから、スニーカーのなかから、爪先から砂だらけ。それでも「ケーキどうぞ」の御馳走荒らしなのです。

かくして、タカシ先生の足は砂まみれになり、「はーお腹いっぱいもう食べられないよ」なんて言ったって、その辺察してくれる年少さんではありませんので、お集まりになるまで、タカシ先生は砂の御馳走をたらふく食べる羽目になっているのでありました。

本当は何も食べてないんだけど、本当にお腹が膨れた気になるのはなぜだろう・・・。

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こっちはゼリーで

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こっちはケーキ