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視線 [日記]

入園式から1週間がすぎて登園5日目です。まだまだ慣れない新入児は、目に涙をためて担任の先生のエプロンを「ヒシ」と握っていたり、それが溢れて大粒の涙をこぼしていたり。中には「ママにあいだい」と訴えてみたりと様々な方法で自分の思いを先生に伝えています。

そんな新入児の中にも少しは慣れてきたお友達もいて、今日は泣くことなくタカシ先生についてくる満3歳児。タカシ先生が、桜舞い散る園庭を眺めながらテラスに座ると、ちょこんとタカシ先生に抱っこしお庭で遊んでいる年長さんに視線を向けています。ちょうど、年長さんのクラス前からクラスごとに園庭に出てきたところで、ガランとしていた園庭が一気に活気付きます。

それと同時に、小さい組さんもお集まりになって、担任の先生がテラスに来て「お集まりしましょー!!」なんて声をかけ始めるのです。

ですからタカシ先生も膝に抱っこしているお友達に「おっと!お集まりだって、お部屋にいきましょうねぇ〜」と、できるだけ、機嫌を損ねないよう、ママを思い出さないよう、お家に帰るって言い出さないよう、猫撫で声で声をかけるのであります。

そんなタカシ先生らしからぬ声で声掛けをしているタカシ先生を見ていた、お庭に出てきた年長さんの、タカシ先生を見る目の、ひどく冷たいことぉーーーー!!!「タカシ先生、なんて声だしてんの?」とでも言いたげなその視線。そんな視線を向けるのだけは、やーめーてぇーーー!!