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大規模災害お迎え訓練 [日記]

先週の土曜日に、大規模災害お迎え訓練が行われました。
相馬市沖で大きな地震が発生し、保護者の皆様が幼稚園までお迎えに来なければならなくなった、と言う事を想定して毎年(昨年はコロナで中止でしたが)行われているものです。

さらに、中村幼稚園では、タカシ先生が幼稚園に勤めるようになってから「災害時提示カード」を利用し、保護者と子どもを確実に引き合わせ、さらに正確に引き渡すような工夫もしています。このカードを作ったきっかけは、その当時は、宮城県沖地震の発生が懸念されていたこと。その前に東日本が発生したのですがね。ちなみに、宮城県沖地震と東日本大震災の地震のメカニズムは違うという説もあるので、なんだか怖いですね。

さて、東日本大震災から時が経ち、避難やお迎えの意識が薄くなりつつありますが、最近福島県で大きな地震が続き、特に今年2月には、相馬市の高速道路の法面が崩れたり、幼稚園もガラスが割れ休園せざるを得ない被害にあったりと、ふと「あの時」を思い出す機会がありましたので、今年は一昨年よりは多くの皆様の参加がありました。

この訓練では、保護者に「10時半に大地震が来る事を想定しています。何らかの方法でお迎えにきてください。」というアナウンスしかしていません。

それは、各ご家庭の状況が違うから。職場からお迎えに出る。お父さんは仕事で動けず、全て母親がしなければならない。小学生の兄姉がいる。乳児の弟妹がいる。等々。ですから、保護者地震が、有事の1つの事象だけを共有し、それぞれご家庭の事情に併せて安全かつ確実にお迎えに来られる方法を考えて欲しいからです。

一昨年の訓練では、1時間半をかけて自宅から幼稚園まで歩いてみたご家庭がありました。今年も50分程かかったご家庭もあります。乳児を背負って同時在園の子ども2人と手をつないで帰られた方もいます。双子の場合、双子が乗れる自転車を持っていたご家庭もあります。小学生と一緒に歩いてきたご家庭もあります。

お迎えの方法も様々です。状況によっては車を使用せざるを得ないご家庭もあるでしょう。しかしその場合の道路の混雑や通行止めは絶対に想定しておくべきです。自転車で向かおうにも点検をしておらず、空気が入っていなかったなんて事もあります。徒歩で向かうのが確実だが、普段車であっという間に着くのに徒歩だと歩道がないことに気づく。など、いろいろな事に気づいたご家庭もあるようです。

今回、お迎えに訓練に参加出来なかった皆様は、是非1度ご自宅や職場など、地震の時にお迎えの出発地になりそうな地点から幼稚園まで、歩いてみたり、自転車で走ってみたりしてください。「花が咲いてる、虫がいた」などの小さな発見だけでなく、きっと有事の際の大きな気づきがあると思いますよ。