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すごいねっ! [日記]

今週は4月生まれの誕生会がありました。
誕生会では、先生方が人形劇や手遊びなどの出し物をしてくれるのですが、今月は「タカシ先生、手品おねしゃーっす!」って先生方にお願いされたので、誕生会前日の夜。タカシ先生は夜な夜な魔法の国へ行って手品の練習をしてくるのでした。

さて、誕生会当日。タカシ先生は大きな手提げをもって誕生会をやっているホールの一番後ろに座って出番を待ちます。年度後半ともなれば、タカシ先生が大きな手提げをもってホールにコソッと紛れていると、勘のいいお友達が後ろを振り向き「おいっ!タカシ先生後ろにいっと(いるぞ)きっと手品だな手品(ウックック)」と隣のお友達と内緒話をして楽しみに待つのですが、そこはまだ4月の誕生会。誰も後ろを振り向かず、前に出て自己紹介をしている4月生まれのお友達に「ハッピバースデーツーユー♪」って、お誕生日を祝ってあげているのです。

そこへ司会の先生から、「今日はタカシ先生のマジックでーっす!先生おねしゃーっす!!お友達は、みんな手拍子ね。はい、パチパチパチ」なんて手拍子で迎え入れられたのです。

かくして、タカシ先生は、「拍手でお出迎えはなんかてれるなぁ」とお尻を掻きながらお友達の前に出、魔法の国で教わった手品を滞りなく行い、そして出来の良いタカシ先生の手品は、お友達の「ワン!ツー!ツリーーー!!!」なんてお母さん指を出して大盛り上がりだったのです。大成功をおさめた4月の誕生会。そんなノリノリのお友達を見て「夜な夜な、魔法に国へ行ってよかったワイ。あー眠っ」なんて安堵したその翌日。

昨夜は、魔法に国に行かなくて済んだからぐっすり眠れたわい。とおめめぱっちりで出勤し、登園してくるお友達に「おっはよーー!!」って朝のご挨拶をしていると・・・。ちっちゃな年少さんの女の子がタカシ先生のところへ寄ってきてタカシ先生の顔を見上げるのです。

「○ちゃん、おはよう。どうしたの?」と年少さんの女の子の顔を覗き込むと、タカシ先生に向かってか細い小さな声でこういうのです。

「タカシせんせいの、まほう、すごかったね。たのしかったよ♪」って。

んも〜、この一言で、寝不足も吹っ飛びますよ。今までのお友達の反響といったらどでかい声で「タカシ先生の魔法すげかったよな!なんかだしなんかだしてなんかだしてなんかだして!!!」って、こちらが1歩も2歩も引くほどの勢いのある反応でした。それだのに、こそっと、か細い小さな声で、しかもタカシ先生も腰をかがめてないと聞こえないような声で言ってくれる、この年少女児!

おぬし!なかなかだな!!