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油断禁物 [日記]

GWが終わって幼稚園では普通保育が始まりました。今週から幼稚園も本格的に始動しはじめます。その皮切りに、年長児が朝一番で園庭で遊ぶようになりました。

GW前は、慣らし保育。いわゆる午前保育だったので、時間がなく幼児園自慢の園庭で遊ぶ時間が短かったのですが、これから天気の良い日は、朝のお仕事を済ませると年長児が順次園庭に駆け出てきます。

朝日に照らされて体操着で駆け出てくる年長児。タカシ先生は、幼稚園にいる時間の中でこの時間が大好きなのです。とびきりの笑顔で駆け出てきた年長児は、鬼ごっこをしたり、崖の下へ冒険に出かけたり。砂遊びや散歩。中には正門まできて、登園してくるお友達を待っていたり。そんな様子を見ている朝の時間は本当に最高です。中には、正門をくぐり園庭を駆けてクラスへ向かうお友達が「今行くからな!」なんて先に遊んでいるお友達に声をかけたり、「おはよ!」なんて友達同士で挨拶をしていたり。「子どもには子どもの世界があるんだよなぁ」と実感できる貴重な時間なのです。

そして今日は、体操着に身を包んだ年長児。特に女の子が園庭に座り込んで何かを集めています。それは・・・、桜の実。入園式で満開だった桜の木が新緑に染まり始めるこの時期。桜の花は桜の実になり園庭に沢山落ちてきます。それは直径5mmほどの小さな実。それを一生懸命に集め、先生にもらった袋に入れて大切そうにしているのです。そんな宝物を「タカシ先生こんなに拾ったよ!」と見せに来る女の子の表情の輝いている事。この時期らしい年長女児の朝の自由時間です。

一方、男の子はあまり桜の実には興味を示さず、砂場や崖、桜の幹の下で何やら探し物です。手にはビニール袋ではなく、砂場のバケツや器を持って蓋までしています。一体何をさがしているのでしょう・・・。バケツの中に入っているもの、それは・・・ダンゴムシ。ダンゴムシを捕まえてバケツに入れ、逃げないように別の砂場のおもちゃで逃げないように蓋をしているのです。

タカシ先生は、幼稚園歴が長いのでこの時期の男の子のバケツ。しかも蓋をしてある場合には、中に何が入っているのか大方予想がついているので「先生見てみ!」なんてバケツを差し出されても「ぎょっ!」っとする事はありませんが、お母さま方ならば「なぁにぃ〜♡」なんて何も知らずに覗こうものならば、「んぎゃぁ!!」と腰を抜かしてしまう事間違いなし。そこには、無数のダンゴムシが「うじゃうじゃ」と蠢いているのですから。

と言う事が通常なのですが、今日小さな器に蓋をしてほくそ笑んで見せに来た年長男児。タカシ先生は「(きたな、ダンゴムシ)」と心して「どれどれ」なんて覗いてみると、そこには・・・・


蜘蛛。しかもちょっと大きめ。


ダンゴムシだと思って心していたタカシ先生ですが、蜘蛛が8本足をウニョウニョさせているのを見て一瞬たじろいだタカシ先生をみた男の子はさらに「ニヤリ」とほくそ笑んて「蜘蛛見つけたんだ。すごい?」と鼻高々になっているのであります。

おぉ、油断禁物。中に入っているものを軽々しく決めつけちゃいかんな。これからの時期、カナチョロとか、アリとか、時にはクワガタなんてのもあるしな。気をつけなきゃな。と、改めて気を引き締めるタカシ先生なのでありました。