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秋の音楽祭 [日記]

昨夜の雷雨はちょっとすごかったですね。雷の音で未明に目が覚めるほどでした。いつもなら爆睡でそんなことにも気がつかないタカシ先生ですが、昨日は眠りが浅かったようです。なぜって?それは雨で園庭の状況が気になっていたからです。

しかし、タカシ先生の心配をよそに、朝登園すると園庭には水たまりもできておらず、ぬかるんでもいませんでした。返ってちょっと湿り気味の園庭に「今日は絶好の中村幼稚園日よりになるな」と思いながら朝日が照らす園庭を眺めているのでした。

なぜこんなに園庭の状況が気になっているのかというと、今日は園庭で年長組の鼓笛隊を披露する「秋の音楽祭」が行われるからなのであります。しかもこの音楽祭には、年長保護者の皆様をご招待しているのです。いくら鼓笛隊が上手でも、園庭が使えなくては舞台が整いません。ですから、昨夜の雷雨が気になっていたのです。

さて、秋の音楽会の準備が整いました。テラスには年中さんや年少さん、タカシ先生のことが大好きな年少々さんがお客様になり、年長組を取り囲むように保護者の皆様が陣取っています。タカシ先生は、脚立に登りビデオカメラを構えて準備万端。

「ピーっピッ!」の合図で始まる年長鼓笛隊。指揮者の指揮棒が上がると、迫力ある大太鼓の音に、軽やかにリズムを刻むトリオ。それに合わせて中太鼓と小太鼓が軽快な音を響かせます。時折シンバルの音が甲高く鳴り響いたと思えば、正面ではポンポンを持ったチアがダイナミックにダンスをし、両脇を固めた騎手の旗が風にはためいています。

そんな年長組の勇姿を、在園児と年長保護者の皆様が食い入るようにみています。次第に進む鼓笛隊。始まりがあれば終わりがあるように、鼓笛隊も終わりに近づくにつれ保護者の皆様もなんだか心残りがあるような空気に「もう少し鼓笛隊を見ていたいなぁ」と思う頃には、フィナーレです。

「あ〜ぁ、終わっちゃった。これで鼓笛隊も見納めか」と思ったであろうその瞬間。在園児から「アンコールの合唱が!」タカシ先生は見逃しませんでしたよ。年長保護者の皆さまが「え?アンコールしてもらえるの?」と心残りの空気が一変したことを!そして、タカシ先生のマイクパフォーマンスの後に、アンコールに応えてもう一度年長さんの鼓笛隊が始まるのでした。

もう一つ、タカシ先生は気づいていましたよ。保護者の皆様の目には、うっすらと涙があったことを。

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秋色に染まる、年長鼓笛隊。この写真、加工してないんですよ。