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どんぐりの他には… [日記]

連日秋晴れが続いて気持ちいがいいですね。幼稚園では、この時期冒険の森が毎日開きます。森の中に響く子ども達の声が、いつも以上にハツラツしているのは、やはり「森の中」でしょうか。それとも、清々しい秋空のおかげでしょうか。

さて、先週「冒険の森に落ちているどんぐりを持ち帰った時には注意が必要ですよ」とブログに記載しました。今日ももれなくお友達はどんぐりを持ち帰ると思いますが、冒険の森に落ちているのはどんぐりだけではありません。

今日冒険の森に入ると、男の子がちょっとした興奮状態でタカシ先生のところにやってきました。「タカシ先生クワガタ落ちてた!!」って。秋のこの時期のクワガタなんぞは、きっとコクワガタの亡骸であろうと高を括っていたタカシ先生。軽い気持ちで「どれどれ?」なんてお友達の小さな手の中を覗き込むとそこにいたのは、ノコギリクワガタ。しかも頭部のみ・・・。一瞬「ヒッ」と引いたのですが、よーく見ると大顎のノコギリがよーく観察できます。お友達も「すげーな!」と頭を寄せ合って興味津々でクワガタの頭部を観察しているのです。

ほどなくして今度は「タカシ先生カエルがいるよー!」と手を引いて行かれます。冒険の森の階段を降りた木の根元あたり。こちらもお友達が頭を寄せ合って木の根元を覗き込んでいます。「カエルはどこだい?」なんて、お友達の小さな頭にタカシ先生の禿頭を紛らせ覗き込むのですが、タカシ先生には全然カエルの姿が目に入りません。「どこよ?どこどこ?」と聞くのですが、お友達は「ここだってば!ここにいるじゃん!」と指差します。最近老眼が始まってしまい、なかなか焦点が合わないことをいいことに「いないじゃん・・・」なんて踵を返そうと思ったら、木の根元で「ピョン」とカエルが跳ねました。いましたいました。見事に擬態したカエルがお友達の攻撃を喰らわないようにジッとしていたのです。この見事なカエルの姿に、タカシ先生もしばし目が釘付け。子ども達は、よくもまぁカエルの擬態を見抜いたこと。

他には、セミの抜け殻を拾ったり、のびつつある竹の子を掘ってみたり。冒険の森の中で子ども達はどんぐりの他にも様々な物を見つけ、科学の芽も芽生えているようです。

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ノコギリクワガタの大顎のみの亡骸

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擬態したカエル

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木の芽だけじゃなく、子どもの科学の芽も芽生える冒険の森です。