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昨晩

昨晩タカシ先生は魔法の国へ行って修行をしてきました。

そこには色々なものがあって、「どれを持って行ったら子どもたちが喜ぶだろう」とか「これは前に使ったしな」とか「ここはこうして、次はこれで・・・。ここではこんな風なセリフだな」などと言う風です。魔法の国へは、夜しか行けずタカシ先生は独り怪しい顔でほくそ笑みながら修行をしているのです。あ、でもご安心ください。しょっちゅう魔法の国へ行くのではなく、それは年に数回ですから。

さて、魔法の国へ行った次の日。タカシ先生はなんとなくおネムな眼で登園です。「あぁ〜昨日の修行は疲れたなぁ」と。そんなことはつゆ知らず、お友達は「おはよーございまーーーっす!」って元気に正門をくぐってきます。先生方は前日に「タカシ先生、明日はお願いしますよ」なんて言っているので、なんとなく寝ぼけ眼である理由はわかるようです。

そんなこんなでホールへ向かいます。そこにはお友達が集まっており「はっぴばーすでーつーゆー♪」とお誕生会。タカシ先生もホールの後ろの方で「ウムウム、11月生まれの誕生者実におめでとう!」と煉獄杏寿郎のようにうなずき、皆で祝ってあげるのです。(煉獄杏寿郎はわかる人には解るキャラ。こう見えてタカシ先生は剣道七段。いわゆる「柱」ですからね。d( ̄  ̄)v)

誕生会の終盤になるとイヨイヨです。タカシ先生の名前がコールされ、皆の前に登場。そこで一言もったいぶってこう言うのです。「みんなみたい?ほんとにみたい?」そんなタカシ先生に「みたいに決まってる〜ー(>.<)」と、「みたいみたい!ミルミル!見せろ見せろ!」の大合唱。「そう?それなら見せてあげる」と不敵な笑みを浮かべて昨晩魔法の国へ行って持ってきた魔法の箱を持ってきて、帽子をかぶってハンカチを振ってみたり、棒を出したり。そして年長さんにお手伝いもしてもらって「思い出を形にしてみたり」と修行をした成果をお友達に見せてあげるのです。

「ワン!ツー!!スリー!!!」とお友達の力を借りて一つ一つ見せるたびに大歓声。中には仰け反って驚くお友達がいたり、身を乗り出して大興奮のお友達がいたり。そして、全員が総立ちでタカシ先生の手元を覗き込んだり。年長さんの手助けもあって、タカシ先生の昨晩の修行は大成功なのでした。

どんな魔法だったかって?それは、今日帰ってきたお友達に聞いてみてくださいね!!