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備えと心構え [日記]

今日は雨の1日。幼稚園ご自慢の園庭は、シンと静まっており雨音だけが聞こえる事務所です。時折、クラスからピアニカの音が聞こえたり、お友達が歌う声が聞こえますが、それも雨音にかき消させるような強さの雨な1日でした。

少し静かに感じる幼稚園で、タカシ先生は保護者の皆様から戻ってきたアンケートに目を通していました。先週末に行われた「大規模災害お迎え訓練」の感想アンケートです。

相馬市は3,11を経験し、さらに、ここ数年震度6強の地震に2回も見舞われるという災害を経験しました。また、2年前には台風19号を起因とした水害を1ヶ月で2回も発生し、相馬市内は大きな被害を被りました。

中村幼稚園は、津波浸水地域には入らず、また河川洪水の浸水地域にも入っていませんので、水害にはめっぽう強い位置にあります。また、地震についても園舎周りを見て貰えばわかるように「岩盤」の上に立っていますので、昨日の震度2の地震では自宅にいたタカシ先生は地鳴りこそ聞こえたものの揺れそのものは感じないという地質です。

とはいっても流石に震度6強の揺れは相当でしたので、他の地区にお住まいの皆様は、ここの1.2倍位の体感だったのだろうな、と推察いたします。

さて、大きな地震を想定したお迎え訓練には今年は在園児の約半分が参加しました。参加された方々から帰ってきたアンケートには、各家族それぞれの事情と訓練で感じたことが記されています。

・津波浸水地域に自宅があるので、海方面からの避難車で混雑する。
・父とは避難先で落ち合うように実際に待ち合わせた。
・浜の方の保育所に弟妹が通っているので、そこが先。
・車で園に迎えに行くには遠すぎるので、車移動を排除することはできない。
・ベビーカーは返って荷物になるかも。
・橋梁の通行止め。
・津波の河川逆流。
・歩道に雑草が生えている場所があり歩きにくい。
・職場から幼稚園に向かわなければならない。
・父は仕事で絶対に迎えに行けない状況。

特にタカシ先生の目を引いたのは
○毎年お迎え訓練の日は、家の非常食を食べる日。子どもも私もレトルト食品が苦手なので、一度食べてみて食べられそうなものを常備しておく工夫をしている。
○非常持ち出しリュックに入れてある子どもの着替えが冬物だったので、夏物に入れ替えた。
この2点。

やはり、日頃の備えと、心構えが必要ですね。