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みなさんこんにちは、タカシ先生です。この時期お昼の事務所には、各クラスから小気味よい音楽が聞こえてきて、園庭には元気に遊ぶ年少さんの姿がみられます。タカシ先生は「月初」ということもあり、担任の先生とは打って変わって静かな事務所で少し本に目を通していました。

毎週発行しているなかむらようちえん通信。今週で249号になります。そこには、タカシ先生が読んだ本の一部を抜粋して子育て情報を掲載しています。卒園アンケートなどには、「日頃本を読む機会がなく、再確認するためにも読んでいます」とか「ふと、考えさせられることがあります」などなど、感想をいただくのです。私自身も2児の親ですので、皆さんと同じく子育ての悩みや実子の育ちについて、他者の視点をもらうためにも本を読んでいるのです。

手当たり次第本を手にしていると「この本の内容はよい!うむうむ!」とか「これはちと専門性が強すぎる」とか。中には「あ〜この本読む気にならん・・・」など、タカシ先生の琴線に触れるもしくは、全く触れない本というものが最初の数10ページで分かってしまうようになりました。

そんな中、今回手にした本はなんつうか「ビビッ」ときたので、なかむらようちえん通信ではなくこちらで紹介します。それは・・・

「麹町中校長が教える 子どもが生きる力をつけるために親ができること 工藤勇一著」

普段タカシ先生が本を読む時に、感銘したり、これは保護者のみなさまにも読んでほしい箇所だな、とか、時には「オヤジタカシとして大反省・・・。」など、少しでも琴線に触れた箇所には付箋をしておるのですが、この本には付箋をするところがないのです。正確にいうと「こりゃぁ、全部のページに付箋がひつようじゃわい」という感じ。

何よりも共感できるのは、巻頭のはじめに書かれてある「学校では教師だが家ではダメ親父」どのくらいダメ親父かというと、子どもと一緒に志村けんのスイカの早食いを部屋が汚れてもお構いなしでしちゃうくらいダメ。そして「この本は子育てのハウツー本ではない」と断言しているところです。

家で2回読み。この度幼稚園便りに紹介しようとおもって、事務所に持ち込み1/3読んだところなのです。
37セッションあり
「子どもは思うようにそだたない」
「親が社会を否定してはいけない」
「1等賞は称えない」
「食べ物の好き嫌いがあったっていい」
「きたない言葉遣いから『言葉がどう伝わるか」を考えさせる」
等々。一つ一つが短いのでとても読みやすく、内容もわかりやすいのですよ。

著者は中学校の校長先生ですから、幼児を育てている真っ只中の私やみなさんとは少し視点が違っているかもしれませんが、必ず来る中学生時代を見据えて少しだけ先を見てみてもいいかもしれませんね。もちろん、本の内容の捉え方は人それぞれですから、賛同できなくても構わないと思います。

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本棚の一部。あ、付箋が一枚もない本もある・・・。