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毒キノコ

こんな時間にこんにちは、タカシ先生です。今日は、曇天ですねー。秋晴れの元、そしてそよぐ秋風に吹かれて遊びたいところですが、お天道さまに文句を言っても仕方ない。

さて、先週タカシ先生は何かと忙しかったのでブログまで手が回りませんでした。その理由は、今日大切なお手紙が入りますのでわかると思います。で、ひと段落しましたので、先週のとっておきのことを子ども達が園庭で遊ぶワキャワキャ♪した声をBGMにしたためるのであります。あー幸せ♡

深まる秋を前に、先週はなんとっ!!冒険の森が解放されました(きゃっほぅぅぅ〜)先週は、2日間タカシ先生がバスの運転をしたのですが、帰りのバスの中では年長さんが「明日は冒険の森にはいれんだどな!!」「んだんだ!冒険の森さはいってあそぶど、たのしいんだどな!!」「どんぐりおじでっがな?」なんて相馬弁丸出しで楽しみにしている年長児。そんなお友達の話を聞きながらハンドルを握るタカシ先生。「冒険の森を心待ちにしてるんだなぁ・・・」なんて目を細め、聞き耳をたてるのであります。

さてその翌日。秋晴れの快晴の中、冒険の森が開きました。学年ごとに全学年遊んだのだけれど、年長さんの目のいい事にはびっくりさせられます。赤く色づいた1cmもないような綺麗な葉っぱを見つけたり、ミミズを見つけたり。濃い紫の木の実を見つけたり、どんぐりはまだ少ししか落ちていないのだけれど、数個拾って「お土産」なんてご満悦になっていたり。

そんな中で子どもたちに人気なもの、何だと思います?それはですね「キノコ」であります。冒険の森はまさしく森の中であり、クヌギの木がたくさん。その足元には「キノコ」が生えてきていたり。また、間伐して玉切りにしておいた木にもキノコが生えておるのです。生憎タカシ先生は、秋の山の幸には全く疎く、何のキノコなのかはさっぱりなのですが、子ども達はきのこを見つけるたびに「ぬぉぉぉぉ!!毒キノコ!!!」と興味津々で眺めるのであります。

そして、年長でも特に内気な男の子。タカシ先生とあまり会話もせずお友達と一緒に遊んでた方が気が晴れるお友達がキノコをみつけてこういうのです!「タカシ先生!ど、ど、毒キノコ見つけた!こっちきて!」と目を輝かせ、そしてタカシ先生の手を引いていくのです。この男の子と手を繋いだのは初めてではないけれど、今までお友達が自らタカシ先生の手を引いて歩いた記憶は全くありません。

そんなもんで、「どれどれ?どこに毒キノコがるの?」と手を繋いで一緒に冒険の森の奥の方へ。そこには「にょき」と生えたキノコ。一緒に見つけたお友達はそのキノコを覗き込み「一緒に見つけたんだよな!」なんて、手を引いてくれた男の子と目を合わせて満足気な顔。タカシ先生も「それは毒キノコだからそっとしておきなさい。触ったりしないでね。」というと、「んだな、本当に毒があったら大変だもんな!!」なんて興味津々にキノコを覗き込むのでした。

いやぁ、言葉少なな彼が、冒険の森でタカシ先生の手を引いて案内してくれるとは思わなんだ。そのキノコはきっと「毒キノコ」じゃなく「どんな子も笑顔にする食べられないキノコ」だな。冒険の森の力、恐るべし・・・。

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苔の中にニョキっと生えてた「子どもを笑顔にするキノコ」