最後の勝負

今までだまっておったのですが、３月にはいってほぼ毎日と言うくらい年長男児とサッカーの勝負をしております。大抵がお弁当を食べた後のけだるい昼休みなんですが、サッカーボールを小脇に抱えた年長さんが事務所まで駆けてき「タカシ先生！サッカー！サッカーできる？！！」って、ドアをバシバシ叩くのであります。お腹もふくれて動けないタカシ先生ではありますが、お友達、特に年長さんのお誘いとあればそりゃぁ老体にむち打ってボールを追いかけますよ。

さて、今年の年長男児は、サッカーが美味い。なんちゅうか猪突猛進タイプではなく、テクニシャンが多いのです。タカシ先生の股抜きシュートなんて普通普通。左コーナーの角度の無いところから、長友バリのシュートを決めるお友達もいれば、絶妙なパスを決めるお友達もおります。「へいへい！パスッ！こっちこっち！！」なんて言う姿は既に小学生。そんな年長男児にタカシ先生もタジタジ。パスを回され、股抜きシュートを放たれ、ホント苦戦を強いられておるのでした。

そんな中、本気モードのタカシ先生は、必殺「ブルドーザードリブル」で年長男児を蹴散らし、ゴール前では稲妻シュートを炸裂させます。大抵このシュートが決まり年長男児は大方うなだれて「ちぇっ、タカシ先生は大人気ねーなー」なんて思うのでありますが、テクニシャンはここにもおります。それはキーパー。タカシ先生の稲妻シュートをもろともせず、身体を張ってセーブしております。稲妻シュートを放ったタカシ先生自身が、「オヌシ大丈夫か？！」と思うほどの鉄壁の守り。そんなもんで、なかなかゴールネットを揺らすことが出来ず、今年の年長ＶＳタカシ先生のサッカーの試合は、ほぼドローな結果に終わっておるのです。

かくして今日も、０対０で引き分けだったサッカーの試合。「次こそは！！」って思うんだけど、サッカーの試合も最後の勝負になってしまったのでした。あーあ、タカシ先生がお友達に勝つチャンスは、今日で最後だったなぁ。もし次にサッカーする機会があっても絶対に勝てないよなぁ・・・。