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たぬき

今日、外廊下で年長さんの鼓笛隊の練習を眺めていると、年中さんと年少々さんの姉妹がタカシ先生の所へやってきました。年少々さんの女の子は、タカシ先生の膝の上にちょこんと座り、お姉さんはタカシ先生の前に仁王立ち。そんな体勢でお話しをしていると女の子がこんな事を言うんですよ。

「タカシ先生、あのねぇ、夜お家で悪いことをするとパパがたぬきさんに電話をして、山に連れていかれちゃうんだよぅ。」って。「悪いことってなぁに?」って聞き返すと「いつまでも寝なかったり、泣いてたりする事」って答えが返ってくるもんで、「そうだねぇ、夜いつまでも起きているのは悪いかもねぇ」なんてタカシ先生もウンウンと深く頷くのであります。

そして「そう言えば、タカシ先生の家の赤ちゃんは、いっつも夜泣いているから、たぬきさんに電話しょうかな?」って言ってみるとお姉さんは、「ううん、赤ちゃんは大丈夫なの。ワタシと妹だけなの、たぬきさんにつれていかれるのは。」ってこれまた的確に答えが返ってくるもんで、タカシ先生も大笑い。「そうかぁ、赤ちゃんは大丈夫なんだね、安心した。」って胸をなで下ろすと、「赤ちゃん泣くの当たり前ジャン」なんて、小鼻をふくらませて言うので、これまた大笑い。

そして膝の上にちょこんと座っている年少々さんの妹ちゃんの顔を覗いて「あなたもたぬきさんに電話されるの?」って聞くと、まだ舌っ足らずな口調で「うん、電話ちゃれるの」って無垢な笑顔でいうもんだから、これまた大笑いなのでありました。

かくいうタカシ先生も幼少の頃は、悪さをするとことある毎に「裏山に捨てるど!」と両親に脅されておりました。「たぬきさんに電話をして連れて行かれる」という表現だったならばタカシ先生はこんなにゆがんだ性格にはならなかっただろうに・・・と、思うのであります。というか、悪さをする自分がいけないんですけどね(・∀・)エヘ