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初恋?!

今朝、年中さんの男の子がバスから降りてくると、その表情は何かしら「希望に満ちた」笑顔なのであります。勘の鋭いタカシ先生は「何かしらあるな?」と、ちょっと興味津々で男の子を目で追いかけておりました。

男の子は正門をくぐるなり小さな手に持った真っ赤な木の葉を見せてくれ「えへへ」とほくそ笑むのです。「きれいな色だねぇ〜」って小さな手の短い指ににつままれている赤い木の葉を覗くと「うん!おうちで拾ったんだ!○先生にあげるの。○先生どこにいる?」って聞いてくるのであります。丁度朝の自由時間で、○先生は滑り台付近でお友達と遊んでいたので「あそこにいるよ、おはようしておいで」なんつってお友達を促したのであります。もちろんその男の子は、初めて女性にプレゼントをあげるドキドキの表情で先生の所へ「ノッシノッシ」っと歩いて行き何かしら声をかけ、小さな手の短い指につままれた真っ赤な木の葉を差し出すのでした。もちろん先生もとてもうれしそうな表情で何かしら声をかけ受け取っているのであります。男の子は朝一番から今日の一大イベントを終え、満足そうに教室へ行くのでありましたが、タカシ先生は教室へ向かう男の子に一抹の不思議さを感じ、男の子を追いかけたのであります。

教室の前の下駄箱で満面の笑みを浮かべている男の子を捕まえ、改めて今度はこう聞くのであります。「△君、どうしてあのきれいな葉っぱを○先生にあげたの?」って。男の子は、「でへへ・・・」と笑ってはいるものの照れているのか答えてくれません。「○先生なんて言ってた?」って聞いてみると「ありがとー!って言ってくれた。でへへ・・・」ってもう気分は澄空に昇る勢いなのでありましたので、執拗に質問もせず「よかったなぁ!」って声をかけると「っっっうん!!!」っつって、靴を下駄箱にしまい、更に満面の笑みで教室へ入るのでした。

さて、タカシ先生が改めて男の子に聞きにいったその理由は、「担任の先生じゃない○先生へのプレゼントだったから。」なのであります。しかも登園直後の狙い撃ち!!タカシ先生に、○先生がどこにいるのかを確認し、ノッシノッシと先生に向かっていくその後ろ姿にはただならぬものをかんじたんだよなぁ。おぬし!!初恋だな?!(*^_^*)