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救援物資

震災から1ヶ月半。幼稚園は、ほぼ普段通りの生活に戻りつつあります。4月は、バスを運休し自由登園日にしました。卒園式も、入園式も延期にしたので、エンドラインもスタートラインもあやふやのままでしたが、登園してくる子ども達を見ていると日々成長しているのが伺え、幼稚園の歩みを止めることはできないなぁ〜。と心底思ってしまいます。

幸い中村幼稚園には大きな被害がありませんでしたので、年度が明けた4月1日から開園しています。そしてこの4月中に様々な支援物資を頂きました。ほんと、大きな被害がないので物資を頂くのに気が引けるのですが、幼稚園はなんでもなくても登園されるご家庭や、入園される方の中には多少なりとも被災されている方がいらっしゃいます。そんな方々を優先にこれらの物資を届けて行きたいと思います。

写真にあるのは、在園児を通して東京のある方からご寄付をして頂いた「手提げバック」凄く綺麗に出来ていてビックリ。その他にも子ども用の靴数足、文房具なども一緒に梱包されていました。着の身着のままで避難されてきた方へはうってつけの手提げバックです。
段ボールに入っているのは「絵本」これらは新潟県南魚沼市から届きました。南魚沼市では「女子力」と題した観光プロモーションチームが発足されています。新潟中越地震の教訓を「女子の目線」からみて今回の東日本大震災のボランティアで活かしているのです。そして新潟県は、福島県からの避難者を積極的に受け入れてくださっている隣県でもありますね。こちら南魚沼市女子力のホームページhttp://joshi-ryoku.jp/
あとは、皆さんに一番身近な卒園生の皆様。卒園生の皆様からは、お古になった制服が届いています。相馬近郊から避難されてきて中村幼稚園に入園した皆様。制服やカバンなど、避難先の相馬市で一からそろえるのは経済的にも大変。そんな方に送迎の際に「上の子の制服やカバンを譲ります」って声をかけてくださったようです。「名前解らないんですけど、この制服とカバン渡して下さい。」って事務所に預けていかれた卒園生の保護者の方が数名いらっしゃいました。

写真にはありませんがその他に秋田県湯沢市のSさんからは、園児のみんなに甘夏の救援物資。相馬市市役所からは、パンなどが救援物資として届けられています。

こんな風に、幼稚園の力だけじゃなく相馬市内はもちろん、隣県や遠く東京の見ず知らずの方に支えてもらっている中村幼稚園です。皆様の心遣いに、心から感謝申し上げます。

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