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9:10 [日記]

今日は午後からひどい雷と雨でしたね。一瞬ですが、物凄い土砂降りになったので「お迎えの時間まで長引かなければいいけど‥」と心配していたところですが、降園バスが出る頃にはポツポツ雨に収まって安堵したところです。

さて、そんな風になる予兆もなかった午前中。タカシ先生は園庭に出年長さんが遊んでいる姿をみていました。時間は、朝の8時から。登園して朝の仕事を済ませ、体操着に着替えて園庭に駆け出てくる年長さん。登園してくるお友達が増えていくのに比例して園庭も盛り上がっていきます。8時半には全ての年長児が登し終え、正門が閉まります。そこでタカシ先生は正門を離れ、園庭をブラブラし始めるのです。

親子運動会後の奉仕作業でお父さん達が設置し直してくれたサッカーゴール目掛けてシュートを放つ男の子数人のグループ。その中に一人女の子が混じっているのですが、それがタカシ先生の娘で、「なんでお前は男の子とばかり遊んでいるんじゃい・・・」と、パパの心境がチラチラと見え隠れ。そんなタカシ先生の隣では、可愛い女の子が砂場のおもちゃを持って集まっており、砂で小山をつくって、その周りに桜の実やら小枝やらを飾って、ケーキのようなものを作ってご満悦。「誰かと違って、なんて女の子らしい!」と、うらやんで見ているその反対側では、円形滑り台で鬼ごっこをしている男女混合チーム。その横手の遊動円木(長いブランコ)では、えっちらおっちらとブランコを漕ぎ、紛れ込んできたサッカーボールを見ると「ボール!ボールが来たからストップ!!」なんて急停止してたりして。

その南側の鉄棒では、最近逆上がりができるようになった女の子が得意げに逆上がりをしています。しかも、足を地面に着かないで何度もクルクルと回って見せて連続周りをしておりタカシピックリ。その奥では、ウンチングスタイルをバッチリ決め込んで、砂場で砂遊びです。バケツいっぱいに砂を入れてみたり、穴を掘ったり。こっちの女の子とは違って大きな砂山を作って壊し、壊して作り。

一方、教室に目を移すと、クラスの中で工作をしているお友達にちらほら。キラキラのテープをハサミで切ったり、つなげたり。そこに、さっきまで男の子に混ざってサッカーをしていた娘が紛れ込んでおり、「お前は長続きしねーなー」なんて、またタカシパパの顔が見え隠れ。

そんな風に、ウチの娘をはじめ、年長児全員が自分の好きなことを思い思いに楽しんでいる朝の自由時間です。この時間、園庭いっぱいに広がって遊んでいる子どもの姿を見るのがタカシ先生の一番大好きな時間。

そして、年長児が誰に言われることもな散れじれに部屋に戻っていきます。戻っていく時に、まだ遊んでいるお友達に、「長い針が2だよ」と声をかけながら。タカシ先生の隣で小山を作っていた女の子3人組も「あ、10分だ。片付けよっか。」って、砂場のおもちゃ一式をバケツに詰め込んで、サッサと片付け、向こうの方で遊んでいたお友達と合流し手をつないで教室に戻っていきました。その間、年長組担任の「お片付けですよー」なんて大きな声は聞かれません。きっと「長い針が2になったらお集まりね」と話していたり、教室の黒板に書かれていたのでしょう。

登園の早い子は、小一時間。短い子でも最低30分は、好きな友達と自分の好きなことを満喫しているそのおかげで、お集まりを渋るお友達は一人もいません。

これが中村幼稚園の毎朝の一コマです。