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月曜朝イチ

あけましておめでとうございます。ブログの書き初めが大分遅くなってしまいました。ごめんちゃいね。

1月も最終週に入り、年末年始のお祭り騒ぎが遠い昔のようですね。さらに、今年は暖冬で寒さも厳しくないので、なんだか「冬っ!」って感じが薄いまま春になっちゃいそう。先週末には、来年度入園者の「1日入園」が行われたのですが、ぜーんぜん寒くないので、全体会が終わってから帰るまでの時間、園庭をこれでもか!というくらい駆け回るお友達で溢れていました。昨年の1日入園なんて、大雪で順延になったっていうのにさ。

さて、そんな暖冬の朝の登園風景。特に凍れることもないので、みんな元気に登園・・・いや、今日は月曜日。週末2回休みだったせいか、浮かない顔で登園してきた年少男児が1人。週明けだし、月曜で荷物は多いし、さらにお母さんとは離れなきゃないし、週明け月曜の登園は年少児にとっては三重苦なのであります。

そんな年少男児のお母さん。正門に子どもを置くと朝のタカシ先生の姿を見て笑顔で「おねがいしまぁ〜っす!」って踵を返して子どもに背を向けます。さすがっ(^^)そんなお母さんの姿を見てタカシ先生も、お母さんの背中がお友達の視野から消える前に年少男児の方へ近いてみると、男の子もタカシ先生の方へ歩み寄ってきます。「こりゃ、タカシ先生が付き添わなくてもクラスまで行けるな」と踏んだタカシ先生は、足を止めお友達が歩いてくるまで待ってみました。

4、5歩歩いてタカシ先生の足元に到着した男の子の顔はなんだか浮かない様子。そんな男の子に「おはよー!」の挨拶をするまもなくタカシ先生を見上げてこういうのです。

「あるけない・・・(グスン)」

そんな時、みなさんならどう返しますか?「じゃぁ、一緒に行こうか?」とか「頑張って!」とか?タカシ先生は、2学期くらいの時期なら「そんな日もあるよねー!!」とか言って手を繋ぎクラス前まで行くのですが、時は既に3学期。来年には年中さんになりもっともっと逞しくなってもらわねばなりません。そこで、

「あるけない・・・」と見上げる年少男児に間髪入れずにこう返したのです。

「走れば?」と。

そして、お友達をやり過ごし正門を閉めにクラスの方とは逆に歩いて行ってしまうのです。その時の男の子、頭の中は「?」になっており、「走れば?」の返答にどう答えて良いのか、自分がどうすればよいのかわからず、一瞬ほんの2、3歩クラスの方に進んだのち、正門に向かうタカシ先生を追いかけてきて今度は・・・

「はしれない・・・」と。

(おぬし、いま小走りでこっちにきたではないか?!)とそんな野暮な事をいって教室に向かわせるような姑息なタカシ先生ではありません。そんな年少男児に次は「じゃぁ、座って行ってみれば?」と返され目が点になっておるのです。

正門の鍵を閉め、お友達の横に立ち「座っていく?」って顔をのぞきこみながら、一緒にクラスの途中まで歩いてき、タカシ先生が立ち止まると、まるでここまで一人で歩いてきたかのように、お友達はそこから一人で逞しく歩いてクラスへ入っていくのでした。

ちゅうことで、お友達は、走るでもなく座るでもなく、自分自身の足と、自分の意思でクラスへ歩いていくのでした。

月曜の朝イチ。「いきたくねーなー」という気持ちはわからんでもない。