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幼稚園にいると・・・

幼稚園にいると、思わず「どきっ」っとしたり、1人ほくそ笑んだりする事が多々あるのです。子どもというものは、大人が想像しないことをするもんだから時として周りの大人は困ってしまう事もあるのですが、見方を変えればもしかして天才なんじゃないかって思う事もあるのです。

タカシ先生が午前中の自由時間にお庭をブラつていると、ちょっと不気味なカンガルー君がこんな姿をしていたのです。
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このクラス帽子は年少さんですね。こうして自分がかぶっている帽子をあちらこちらに掛けて遊ぶ子どもは多々いるのであります。きっと汗をかくので襟足やおでこがかゆくなるのでしょう。まぁ、そんな事は日常茶飯事ですから気にもとめないでいるのですが、この帽子はそうではないようです。なぜか解りますか?
そうです!あごひもがキチンとかけられているのです。あたかも「カンガルーさんも帽子かぶってお庭にでないとダメでしょ?」とでもいって帽子をかぶせてくれたみたいでしょう。そんな優しい子が年少さんにいるのですね。こんな帽子をかぶせられたカンガルーの写真を撮っていると、向こうの方からそのクラスの「帽子をかぶった」女の子が駆けてきて「タカシ先生カンガルーが可愛いね!そうだ、こっちのリスさんにも帽子をかぶせてあげよう!」なんつって、自分の帽子を後ろにあるリスさんにかぶせてくれたりするのです。全く年少さん、可愛いったらありゃしない。

そんな事をしていると、タカシ先生の後ろでは「ばたっ」なんつう声が聞こえるのであります。振り返ってみると今度はこうです。
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なんだなんだ?教室から駆け出て転んだか?なんて思って、そっと近づいてみると周りにいる友達2人が写真に写っている広告で作った棒(本人らは剣と言い張る)で、その「ばた」のお友達に「ツンツン」としておるのです。特に脇腹辺りを・・・。ツンツンされた方は、くすぐったくてひとたまりもありませんが「(んぐぐぐぐ・・・)」なんつってこらえているのであります。「大丈夫かぁ!?」なんて言いながら「ツンツン」「(うぐぐ・・・)」「ツンツン」「(うぐぐ・・・)」なもんで、こちらの脇腹がこそかゆくなってしまいます。しばらくそんなやりとりが続いていたのですが、転んだ訳でもないしなんだか切られ役になりきっているもので、タカシ先生は声を掛けずにきびすを返しお庭でサッカーに興じ始めた年中さんの元へ向かったのであります。

そんな年中さんの鉄壁の守り!
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「これじゃサッカーにならないじゃないか!」とお思いの保護者の方も多いかと存じますが、これはこれで子ども達は盛り上がっているのです。「シュートが決まる」とか「シュートを防ぐ」等という楽しさは大人が決めたサッカーのルールで、年中さんのサッカーはボールがあっちいったこっち来たという事自体が楽しいのであります。

まったく、うちの子ども達の発想やなりきり方と来たら、天才ばかりです。