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交代

今日お友達がお家に帰ってから「変な事」を言っていませんでしたか?先生が変わったとか、自分の先生じゃない先生が来たとか・・・。「あんた、何言ってるの?幼稚園で寝てて夢でも見ているんじゃないの?!」なんて言っているお母さん。「(人差し指を左右に振って)チッチッチッ」それは、夢でもなんでもなく現実なのであります。

3学期が始まってタカシ先生は担任の先生にこうお願いしました。「1度自分が担任していない子ども達を見てみてください。きっと新しい発見があるでしょう。またそれを担任に報告する事で、担任が見えていなかったその子の成長や性格が解るでしょう。一方、子ども達は進級が進学に胸を膨らませています。あと数ヶ月もすれば担任以外の新しい先生になります。学年が1つ上がるということは、担任が変わるという事でもあります。子どもの進級進学する意識も明確に持たせる為にもこの時期に担任を交代してみましょう。」と。

という訳で、・さくら⇄たんぽぽ・ゆり⇄つくし・ばら⇄もも・ふじ⇄すみれ・きく⇄ひまわり。という具合に今日のクラス活動は、担任が入れ替わっての保育になったのであります。しかも、この交代はあみだくじという、運を天に任せた結果なのであります。

さて、この唐突なタカシ先生の発表に担任一同びっくりです。何がびっくりって「新しい先生の方がいぃ〜!!(自分の先生は)帰ってこないでぇ〜!!」ってなりはしないか。また交代したらしたで「この先生イヤだぁ〜!!自分の先生がいぃ〜!!」なんて拒否られはしないか、と内心心臓がバックンバックンしておったようです。タカシ先生も、ちょっとその辺りは心配の種でしたので、保育時間に各教室を回ってみました。

すると、なんだか子ども達はいつもよりも少しテンションが高めであります。新しい先生を見ていいところを見せようとしているのか、聞き分けのいい事いい事。話はきちんと聞いているし、年少さんなんかは、なんだか新しい先生をハートの眼差しで追いかけておりました。きっと幼稚園のお兄さんお姉さんの先生なもんで、ちょっと自分もお兄さんお姉さんになったつもりなのでしょう。年長年中さんも、自分の担任以外の先生が教室に来てくれてとても嬉しそうでした。

今回の担任交代で一番に思った事は、子ども達が先生に対する信頼感が育っているという事です。幼稚園にいる大人に対して心を開き、明るい笑顔で接する事ができるのは、この1年担任だけじゃなく、日頃の生活の中で多少なりとも関わりを持っているからでしょう。

この試みは1学期にはできないんです。まだ担任との信頼関係が築けていませんから。2学期ももちろん少し難しいですね。様々な行事や園生活を通して信頼関係を築いてい途中ですから。やはりしっかりと心の拠り所が出来上がったこの時期に試してみて正解でした。

お家でも、どんな先生だったのか聞いてみてくださいね。そして、保護者の皆さんの「両方の先生が好きだなぁ!」の一言で、子ども達の心は更にグンと成長しますよ!