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除染作業

お日様が出なくて、なんだか夏休みって感じがししませんね。そう言えば、今日保護者会事業委員会の役員さんがいらっしゃって、サツマイモ畑・・・じゃなくて、今年は、ひまわり畑の除草作業をしてくださったのですが、終了後事務所に立ち寄り「タ、タカシ先生!ひまわりの芽が出てないです!全然ですっ!」って。タカシ先生も除草作業終了後行ってみたのですが、そこには全然ひまわりの芽がありませんでした。10本ほど「ひょろひょろ」と出てはいたのですが・・・。タカシ先生が思うに、タネ蒔きの後鳥についばまれちゃったのではないかと推測いたします。くぅ〜痛恨。

さて、今日から幼稚園のお庭にはこんな中型バックホーンと小型バックホーン。あと、小型のロードローラが置いてあります。この時期、この環境で・・・はっはぁ〜んと思われた皆様、正解!今週一週間、幼稚園前の駐車場と広い園庭を除染しています。表層約5cmを削り、削り取った放射性物質のある残土を園庭50cm以上の穴を掘って遮蔽シートをかぶせ埋める作業です。

幼稚園園庭の地上高7cmの平均空間線量は、0.3マイクロシーベルト/時から0.5マイクロシーベルト/時です。ここで大切なのは「空間線量率」ということです。幼稚園だけではなく、地球上ではあちらこちらから放射性物質が漂っています。地球自体や宇宙から注がれていたりする、いわゆる「自然放射線」というものと、今回の原子力災害による放射線は「人口放射線」です。

今回の事故により園庭に「人口放射線」が降り積もったと考えられます。これまで「親父の力」で表層の砂をドラム缶10個以上除去しました。それだけでも随分放射線量が減りましたが、その後1ヶ月大きな変化は見られません。ということは、増えてもいなくて、減ってもいないと言うことなのでしょう。

2学期に入り、体育フェスティバルの練習やお庭あそびを本格的に再開したいと思っています。空間線量率に大きな変化が見られなくでも、砂遊びが大好きなお友達が、放射線のない園庭や砂場で遊べるように、放射線物質の降り積もっていないお庭を元気に走られるように、と今回本格的な園庭除染作業を行うこととしました。空間線量率はさほど変わらなくても、お庭の砂に放射線物質がなければ、組体操をやったって、お庭で走って転んだって、砂遊びをしたって安全です。

ということで、今日の除去作業前の孫さんカウンターいってみよう!!

園庭10カ所1分間の測定での最高値
測定方法 リード冷凍保存バックに入れて地上高7cm
単位:マイクロシーベルト/時
園庭地点1:0.515
園庭地点2:0.377
園庭地点3:0.407
園庭地点4:0.353
園庭地点5:0.377
園庭地点6:0.437
園庭地点7:0.423
園庭地点8:0.533
園庭地点9:0.431
園庭地点10:0.413
園庭平均:0.426

砂場1:0.682
砂場2:0.503

測定方法 タカシ先生のズボンポケットの高さ(地上高約70cm)
園庭10地点の値
園庭地点1:0.34
園庭地点2:0.34
園庭地点3:0.33
園庭地点4:0.33
園庭地点5:0.34
園庭地点6:0.36
園庭地点7:0.35
園庭地点8:0.34
園庭地点9:0.33
園庭地点10:0.35
平均:0.341

除去作業中に、1カ所線量を計ってみまたら、約半分の0.203になっていました。全体を通して一定の効果があればいいんだけどなー。

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