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訴え

幼稚園にいると、お友達が様々なことを訴えてきます。その内容は、「お友達が、おもちゃを貸してくれない」であるとか、「だれだれが、押した」であるとか、「仲間に入れてもらえない」であるとか、「混ぜてって言わないで混ざっている」とか、「おトイレに行きたい」であるとか、「ママに会いたい」であるとか、「お弁当はまだか?」であるとか、「タカシ先生はおじさん臭い」であるとか、それはそれはもぅ多岐にわたった訴えを先生にお話してくるのであります。

まぁ、「おもちゃを貸してくれない」という訴えの場合の返答は、年齢によってもその場面によっても様々なのでありますが、そうだなぁ、年少さんのそれなら「△ちゃんも遊びたいんだって、一緒に遊んであげて?」という風な具合。年長さんのそれであるなら「貸してもらえないときは、少し我慢してみなさい」といった風。様々な答えでお友達が仲良く遊べたり、ちょっと我慢してみたり、譲ってみたりとその訴えに対して返答をしています。

そして今日は、こんな訴えが年長さんの女の子からありました。「タカシ先生!!」って目に涙をいっぱい浮かべてきたお友達。ふと振り向き「どうした?」と訴えを聞いてみると・・・・

「○君が、結婚してくれないの!!結婚しよう?!って言ってもダメなの!!」と、泣いておるのです。そしてすぐそこにいた男の子。男の子はそんな事は全然関係なし、「今俺は戦いごっこに夢中なんだもんねー。女の子なんて興味ないのさーーー!」と、女の子を見向きも気に留めるでもなく、男仲間と連れ立ってじゃれ合っています。そんな様子の女の子の訴えにタカシ先生はうまく返答できませんでした。

答え1女の子に「それじゃぁ我慢しなさい。」
答え2女の子に「もう一回言ってみたら?」
答え3女の子に「別の男のこと結婚したら?」
答え4男の子に「嫌だなんていわないで結婚してあげたら?」
答え5男の子に「どうして嫌なの?」
答え6男の子に「もう少し真剣に考えたら?」

どれをとっても全然的を得ていません。なかなかうまい言葉が思いつかず「困ったねぇ〜・・・」って答えを返すと、「うん」なんつってうつむき、お友達と一緒に踵を返して教室へ行っちゃいました。

そして、残された男の子は、全然そんな事はおかまいなし。「ぬおりゃぁ!」なんつって相変わらず戦いごっこなのであります。

いやぁ、お年頃の女の子の訴えに、タカシ先生はただただ「困ったな・・・」ってポリポリ頭をかくのでありました。